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にじゅうなな ページ27
目を開くと愛しい人
真っ白な肌はいつ見ても綺麗で
ﾓﾄｷ「何時間でも見てられるな…」
長い睫毛に赤く染った頬
少し乱れた前髪を整えてやると
小さく声が漏れて
俺の胸を締め付ける
貴「んん…？おはよぉ…」
眠たそうなAさんを抱き締める
ﾓﾄｷ「おはよ」
柔らかく微笑む
つられて俺も笑えばAさんの手が頬に伸びた
貴「ふふ、モトキくんの笑った顔好きだなぁ」
そうやって何度も言ってくれる
ﾓﾄｷ「俺もAさんの笑った顔好きだよ」
花が咲くように鮮やかになる
さっきよりも笑みを深めて
俺の胸に頭をぐりぐりと押し付けた
ﾓﾄｷ「あー、もう俺Aさんしか愛せないなー」
今後誰かを好きになる気もしない
貴「ふふ、私もそうかな」
こんなに平和な時間がかつて存在しただろうか
今の俺多分この世で一番幸せだわ
ﾓﾄｷ「よし、朝ごはんも来るし着替えて準備しよ！」
そう言っていつもより
少しだけ気を使った服に着替える
やっぱ、好きな人に会うときはカッコつけたい
まぁ…俺の場合は動画で見られてんだけどね…
そう思いながらも準備を進め
美味しい朝ごはんを沢山食べて
海に行こうと張り切った
涼し気な白いワンピースを着たAさんと
早速車に乗り込んで
青い海を目指した
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作者名：鳴海 帆南 | 作成日時：2020年2月6日 21時
