検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:35,959 hit

じゅうよん ページ14

貴「お待たせしました…」
後ろから小さく聞こえた澄んだ声に振り向くと

モトキ「…っ!」
顔にガッと熱が集まるのが分かる

サイドはふんわりと編み込まれた
柔らかくルーズなお団子と

白地に薄い桃色や藤色の桜が散りばめられた
Aさんらしい浴衣

同じような浴衣を着ている女性は何人も見かけたし
夏っぽい向日葵や、爽やかな青い浴衣を着た人

たくさんの女性が目の前を通っていくけど
全員もれなく石ころに見えるほどに綺麗だった

モトキ「…めっちゃ可愛い」
やっとの思いで絞り出した声に

恥ずかしそうに顔を赤くするAさんが可愛い
貴「夏は忙しいんじゃないの?」

分かりやすい照れ隠しに笑ってしまう
モトキ「今日はお休みもらったの」

そう言って笑えば申し訳なさそうな顔をして
貴「私が行きたいって言ったからだよね…ごめんね?」

リーダーに相談したら快く了承してくれたことを伝えると
少しだけ安心したように笑ってくれた

モトキ「行こうよ、何食べる?家で少し食べてきたんだけど全然足りなかった。取り敢えず唐揚げ買っていい?」

Aさんが頷いたのを確認してから
近くの屋台に並んだ

貴「モトキくんいっぱい食べるから見てて楽しい」
そんな言葉に照れてから唐揚げを受け取った

モトキ「Aさんは何か食べる?」
貴「私も少し食べてきたから…あっ、りんご飴食べたい」

可愛いチョイスに笑うと
バカにしたー、なんて怒られた

りんご飴を食べるAさんを
写真に収めると

白い肌と赤いりんご飴がコントラストになって
いい写真が撮れた

これは永久保存だ
なんて勝手に心に誓った

じゅうご→←じゅうさん



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:Fischer's , モトキ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。