反対だから ページ5
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____中原さんが仕事をしている間本屋さんに行ってもいいですか。
別にいいと言ったが、そのままAは出ていってしまった。
「まさか、期待していいのか……?」
今日の朝、ふとした疑問が着替えた後に浮かんだ。Aが俺との結婚を受け入れたとして、彼女の義務となることを今出きるかどうか。俺の場合、これをやれば家事ではなく火事になる。
多分、Aは他の家での“シンデレラ時代”もあっただろうから出来る筈。
『__手前…料理とか、作れるよな?』
『……りょ、料理?出来ません…』
『は…?』
『私、異能力持っているので与えられた部屋から出たことも、買ってくれた人の顔も見たことがなくて…食事は、ポストみたいな感じで____……』
『シンデレラ時代はねェのか!?』
『え????』
まさか、(今となっては絶対許さねぇが)雑用とかやらされて無かったのか?その逆で過保護な奴等に育てられたのか?????
じゃあ、Aは____………
『…とんだ“箱入り娘”だな』
本屋、朝の話と来れば料理の本とか買って来てくれたら頬笑ましいというか普通に嬉しいが…。
彼奴、お金って持ってるのか?
本屋の場所は?迷子になってないか?
誰かに狙われるとか、それこそ彼奴の異能目当てで連れ去られたら……___。
「おい中也や、大丈夫かえ?」
「____あ、す、すみません、」
「どうせAの事を考えていたんじゃろう?心配せずとも立原に付き添って貰ってるから安心せい」
「…そうですか」
姐さんには何時も助けられてるな。だが、何か妙に姐さん視線が熱い。何かを聞きたそうな…。
「しかし、中也が会議を上の空にするくらい想い馳せる娘とは___Aにはよう会いたいのう。して、どのような娘なのじゃ?」
「……」
「どうした、照れて言えぬのか?」
「否………えっと…強いて言うなら目でしょうか」
「目、か?」
紅く、揺らぎひとつない
真っ直ぐな目。嘘がなく、純粋な目に俺は引かれた。
俺とは反対の色で、立場も違う。
俺は汚れていて、手前は汚れひとつない。
眩しすぎて、目を反らしかけたが、
出来なかった。
どんな手を使ってでも俺はコイツを守り抜く
「____そう、思っちまったンですよね」
私は身を棄ててお前に尽さうと思ふよ
「そうかえ…いい妻を見付けたのう」
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sana(プロフ) - 受験頑張ってください、応援しています!そして続きを楽しみにお待ちしております! (2017年12月3日 17時) (レス) id: 52058b4886 (このIDを非表示/違反報告)
アリ - よかったです!更新たのしみです!(≧v≦) (2017年11月8日 21時) (レス) id: df69f23047 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澄風 | 作成日時:2017年10月8日 20時