スローペース ページ6
タイラムを倒したスターチスたちがカシスの元へ向かった後…
ラム「こんなことがあっていいのか…」
カスタ「もーいつまで引きずってるのよ…」
ラム「任務の失敗は許されない…あいつを行かせるわけには…」
カスタ「もうそろそろ彼女のもとに辿りつく頃だと思うけど…」
そんな話をしている二人のそばにオルターカルーモアが近づいた。
モア「5つだけ質問していい?」
ラム「答えると思うか?」
モア「えぇ、もちろん。ねぇカスターさん?」
カスタ「そうね。彼はきっと答えるはずよ」
ラム「なっ、お前…!」
モア「あなたはスターチスのこと嫌い?」
ラム「あぁ、今回の件だけでな」
モア「じゃああなたは誰のために必死になってるの?」
ラム「もちろん依頼者のためだ。誰とは言えないがな」
モア「じゃあカスターさん。依頼者は誰?」
カスタ「ふふっ、あなたわかってて聞いてるわね。えぇ、もちろん星界の神様『ゼクス』よ」
ラム「なっ、お前それをバラしたら…」
カスタ「…もしかして、今すぐ消されると思ってた?今彼はスターチス達の相手で忙しい。消されるのならその後かしらねー」
ラム「まさかお前は彼女らに賭けるというのか!?」
カスタ「そうね。彼女が説得できれば私は消されない。出来なければ私は消されちゃうね」
ラム「どうしてそこまで彼女らを信じられる!?」
カスタ「それは…」
モア「じゃあもう一回質問するよ?」
カスタ「!」
モア「あなたはスターチスのこと嫌い?」
ラム「……」
カスタ「?」
ラム「嫌いなのは変わらんが、……負けて欲しくないと思っている。」
カスタ「えっ?」
モア「ふふっ、その言葉を聞きたかったのよ」
カスタ「いつもはあんなに強情なのに…」
モア「なぜかは後で考えるとして…」
オルターカルーモアは自身の斧でタイラムを覆っていた根を取り除いた。
モア「もういいよ。あなたは敵じゃない」
ラム「…」
カスタ「いっ…つー…」
モア「彼女はかなりの傷を負っているわ。あなた達の拠点に戻って手当てしてあげて」
ラム「…わかった」
ラム「…これより我らは撤退する。動ける者は動けない者に肩を貸してやれ」
カスタ「カルーモアさん」
モア「?」
カスタ「タイラムはどうしてあんなに変わっちゃったの?」
モア「…どうしてだろうね。帰ったら問いただしてみたらどう?」
カスタ「あっ、そういえば質問は5つだったよね。最後の一つは?」
モア「…4つで十分だったみたい」
モア(最後の質問…タイラムは…なんてもう言えないね)
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作者名:ウィードール | 作成日時:2019年1月16日 12時