月と太陽 ページ4
ラム「せいっ」
河翠「っ……」
タイラムの攻撃で徐々に消耗していく2人。
そこでスターチスは
星菜「河翠さん…あれを！」
河翠「あれって、もしかして…」
星菜「うん」
河翠「なるほどね。行くよ！」
ラム「！！」
スターチスと河翠はそれぞれ大きく外回りに走り込み、タイラムとの距離を詰める。
河翠「スターチス！行くよ！」
星菜「はい！！」
スターチスと河翠の刃はタイラムを捉え、切り裂いた。
ラム「ぐっ……」
颪 「お互いの動きを把握しているからこそできるコンビネーションだな」
モア「かっこいいー！」
ラム「だが…」
次の瞬間、タイラムの傷がみるみる回復していく。
河翠「な…何が！？」
ラム「私は時空警察。このくらい造作もない」
星菜「……」
ラム「いくら攻撃しようが無駄だ。なんなら作戦会議の時間をあげても構わないが？無意味だと思うがね」
星菜「…わかった。10分…いえ、3分で」
ラム「3分…。なるほど3分くれてやる」
スターチスは河翠とオルターカルーモアを集めて話し始めた。
河翠「何か策があるの？」
星菜「…うん」
モア「もしかしてあいつの魔力が尽きるまで倒し続けるとか？流石にそれは…」
星菜「流石のウチもそんな無茶な作戦を提案したりはせんよ」
河翠「なら何をするつもりなの？」
星菜「さっき、あいつの傷が癒えた時に気になったことが…」
河翠「…！服の切れた部分が治っていないってこと？」
星菜「そう。だから倒せる術が一つだけある」
モア「その術を使用できる状況を作り出せばいいってこと？」
河翠「そのためには？」
星菜「…河翠さんは、あいつを倒した時に移動できないように牽制して。カルーモアさんは、戦闘のサポートとそれと──」
ラム「そろそろ3分だ。戦闘再開といこうじゃないか」
星菜「頼める？」
モア「任せて！」
ラム「どうやら話はまとまったみたいだな」
河翠「えぇ」
ラム「なら見せてもらおうか、君たちの切り札を」
────────
紅蓮「いくぞ！『焦燥の霹靂』！！」
紅蓮の腕から強烈な熱が放たれた。
それにより辺りがまるで鉄板のようの熱くなってきた。
カスタ「なっ、なんて凄まじいパワーなのッ！？」
紅蓮「もらったッ！」
カスタ「くぅ…」
紅蓮の渾身の拳もカスタは身をひねって回避した。
カスタ「！！」
紅蓮「今のはフェイントだ…」
カスタ「しまっ…」
紅蓮の発動した『焦燥の霹靂』の圏内が急に大爆発を起こした。
その範囲内にいたカスターはその場に倒れこんだ。
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作者名：ウィードール | 作成日時：2019年1月16日 12時
