【刀剣乱舞】義足の少年は審神者になりました。【歌い手】

19振り ページ19

『僕が産まれてきたせいで、どれだけ嫌な思いをしたのか、五体満足で産まれてきてくれれば、こんな思いしなくて済んだのにって。』



『何回も、なん十回にも言われて、完全に自分に自信がなくなって。』



『次第に、誰かに期待することもなくなった。』



『唯一、お兄ちゃんだけは信じていれた。ずっと近くに居てくれて、なのに、急に、ロシアになんか行っちゃって、……』





『お兄ちゃんが留学に行ってから、何も楽しくなくなった。』



『だけど、歌を聞いたりしてるときは幸せに感じて、お兄ちゃんが帰ってくるまで、我慢しよって思えた。』





「主、お兄さんに会いたく無いの？」



何故か、加州さんではなく乱の声がして、内心驚きながらも後ろを振り返る。



「僕だったら、会いたい。一兄が来てくれるまで、ずっと待ち続ける。」



『僕だって、お兄ちゃんや、先輩達に会いたい。けど、……』



「会いに行ってきなよ。その間、本丸は僕達で守ってる。」



『二人が良いなら、そうする。』



「本丸のことは任せてよ！！」



その一言をもらって、短時間で里帰りの準備を終わらせる。



お兄ちゃんに会えるんだ…。

20振り→←18振り

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す