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#12 ページ12
「…廉、学校行かないのか?」
「そういや、れんれん学校行ってないな!!」
僕の年だと、高校にあがる頃だろう。けど、中学もまともに行ってない。勉強は、大学生のりょーさんと高校中退の銀太さんに時々、教わるくらい。
『…行った方が、良いですかね。』
「行った方が、社会的地位は一般並みになる。」
それでも、学校側に仕事してることがバレたら即退学とか、そんなことになるのが怖い。
「でも、寝る時間とか無くなるんじゃない?」
夜はホストとして、朝と昼は学生として働く。当然、寝る時間など無い。けど、義務教育終了の段階までは勉強してみたかった。
「れんれん〜!!自分の好きなようにするのが一番だよ〜」
『僕、学校行きたいです。』
「廉、やっと本音出した。店長と翔さんには俺と銀太で言っとく。」
自分の我が儘を言えたのは、母さんが亡くなるちょっと前、秋祭りの会場でお饅頭を買ってもらった以来。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:reon | 作成日時:2018年3月14日 22時