後戻りはできない ページ32
もう後戻りはできない----------。
わかっていた。
だけど、
悔いの残らないようにしたかった。
この気持ちは
きっと
ジョングク君だって同じだったのかもしれない。
わたしはそんなジョングク君に
『最低』だと言った。
身勝手で
自分の欲望だけに飲み込まれた行動を
『最低』だと言って罵声を浴びせた。
しかし、
いまのわたしのテテに対する行為だって
それと
全く同じ-----------。
TH「!!!!!」
わたし
テテに口づけしてしまった-----------。
『最低』。
その時間は本当に一瞬だった。
すぐに唇を離し、
テテの胸に顔をうずめて
泣いた-----------。
A「ごめんなさい。。。。
ごめんなさい。。。。」
泣きながら謝った。
テテがどんな顔をしているかなんてわからない。
ひたすら
しがみついて
泣きながら謝った。
終わった----------。
なにもかも。
この手を離したら
もう明日から
テテとは
二度と
会わない。--------------
わたしは退職願を出して
実家に帰る。
そう思った。
だけど
背中にぬくもりを感じた。
わたしを安心させるように
ポンポンと
ゆっくりしたペースで背中を叩くテテ----------。
TH「大丈夫、、、、、。
大丈夫だよ。。。。」
今度はゆっくりとさすってくれた。
TH「ゆーっくり息をすって?
大丈夫だから。。。」
しゃくりあげていたわたしを落ち着かせるテテ。
TH「なにか、
飲む?」
変わっていない。
記憶がないだけで
テテの魂は変わっていなかった。
身体を離すと
テテはわたしの頭をいいこいいこしてくれた。
この歳になって----------
子供みたいに。
TH「そっか、そっか。
うんうん。」
何度もうなずくテテ。
TH「ごめんな、A。
寂しい思いをさせて。」
テテは
悪くない---------。
TH「そうだったんだな。
昔の俺は
Aを-----------。」
そこまで言いかけて
テテは口をつぐんだ。
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作者名:life | 作成日時:2017年2月15日 23時