子猫なDSクロスくん！！ (ページ25)

今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:1,685 hit

23.可愛く......ないっ！！ページ25

＊

21～22のインク視点です。

───────────

─DS!インクside─

めんどくせぇ事に、またアイツらがJRに侵入して来やがった。

毎度毎度ボスの迷惑をかけやがって、あのハロウィンバカ野郎は...。

俺はJR内部を散策してアイツらが居ないか探している。くそ、相変わらず隠れるのと逃げ回るのは得意なヤツらだな💢

？「インクッ！！」

──ドンッ！！

俺が愚痴を呟きながら舌打ち混じりに廊下を歩いてた時だ。不意になにかが俺の腰あたりに突進して来やがった。

しかも俺の名前を呼びながら。俺の名前をこんな嬉々として呼ぶのはあの野郎しかいねぇ...。

まあいい、このまま牢屋にぶち込むか。なんて思いながら後ろを向く。

しかしその瞬間、俺の体は硬直した。

インク「は？お前...クロスか？？」

クロス「そーだよ！インク！久しぶり！！！」

猫耳パーカーを着たガキが俺に抱きついていたのだ。

しかもこのガキ、よーく見ればクロス本人だった。オッドアイで頬に目立つ傷跡があるのは、アイツしかありえねぇし、JRにただのガキが入れるワケもねぇ。

俺よりも背が高かったのに、今じゃコイツは俺よりも小さくてガキになってやがる。

一体なにがどうなったらこうなんだよ...(汗)

...つーか、なんか可愛いなコイツ......はぁ！？

まて、可愛いってなんだコイツ可愛くなんてねぇだろなに言ってんだ俺！？！？

クロス「んふふ...♪」

クソッ！！すり寄ってくんな無い俺のソウルがなんか可笑しくなんだろがッッ！！！！

...けど、やっぱ可愛いな。

インク「ﾊｯ...！おい、離れろ！！俺に引っ付くな！」

クロス「わっ！？や、やーーーっ！！！」

あっっぶねぇ、無意識にコイツのこと撫でそうになっちまった(滝汗)

一刻もはやくコイツを牢屋にぶち込まねぇと俺の何かがぶっ壊れる...！！(確信)

クロス「う"～～！やだ！離れないからな！！」

インク「チッ、クソが離れろ！！💢」

コイツ、ガキの癖してなんでこんな力強いんだよ...！！服伸びんだろうが！！

睨みながら引っ張っていれば、急に俺の服を掴むのをやめて大人しく引き剥がされた。

なんだ、いきなり大人しくなっ...！？

インク「な、なんで泣く！？」

クロス「え...？」

力なく床にへたり込んだかと思えば、クロスは大粒の涙を流し始める。

クロスは俺が指摘して初めて自分が泣いてることに気が付いたのか、必死に涙を袖で拭っている。