子猫なDSクロスくん！！ (ページ19)

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18.お風呂ページ19

─DS!ナイトメアside─

ナイトメア「クロス、お前そろそろ風呂はいれ」

クロス「は？」

日が落ち外がオレンジ色に染まる時間帯。俺はソファーに座ってテレビを見ているクロスにそう言った。

ナイトメア「お前、ここ一週間近くはいってねぇだろ。さすがに汚いぞ」

クロス「きたな...！？失礼だな！ちゃんと服は着替えてるし、毛繕いだってしてるもん！」

エラー「でも、クロスは猫じゃないんだから。お風呂はいらないと匂うよ？」

クロス「ぐっ...！」

しぶるクロスだが、エラーの援護もありたじろぐ。自覚はあったらしい。

ナイトメア「よーし、風呂直行ー！」

クロス「ぎにゃあああ！！！」

小脇に抱えて風呂場へ連れていく。その際に、この世の終わりみたいな声を出すが、無視だ無視。

━風呂場━

クロス「う"ー、う"ー...！」

ナイトメア「はいはい唸らない。シャワーだけでいいから洗おうなー」

特に暴れはしないが、唸り続けるクロス。俺は手際よく服を脱がせて風呂に入る。

クロス「う"ぅ...う"ぅ」

ナイトメア「そんな泣きそうな顔するなよ。なにも怖くねぇから」

俺にしがみつき力なく唸っているクロス。安心させるよう頭を撫でながらシャワーを出す。

クロス「！！」ﾋﾞｸｯ

ナイトメア「掛けるぞー」

クロス「っ...！」

ビクビクしながらも、おとなしくシャワーからでるお湯を浴びる。熱くないか？と聞けば、控えめに頷くクロス。

ナイトメア「体洗うぞ」

クロス「う"ん...」

やっぱり猫の性質なのか、濡れるのが嫌らしいクロスは、グッと目を強く瞑り続けている。

ボディソープでクロスの体を洗っていく。耳、肋骨、肩甲骨、鎖骨、脊柱、腸骨、仙骨、しっぽ。と、上から順に洗っていいく。

しっぽは敏感らしいから、優しく洗わないとな。

クロス「ん...んんっ」

クロス「う"ー、にゃぁ...！」

クロス「ふっ、う"ぅ...」

怯えたような声を出すクロス。少し負の感情も出ている。早く洗った方がいいな。

ナイトメア「よし、流すぞ」

また控えめに頷くクロス。シャー、と頭から体を洗い流す。泡が残ってないか確認して、風呂場の戸を開けた。

エラー「終わった？」

ナイトメア「ああ、終わった」

クロス「う"ぅ～」

エラー「お疲れさま、クロス。頑張ったね」

脱衣場でバスタオルを持って待っていたエラーが、クロスの濡れた体を拭く。俺も服が濡れたので、準備してくれた服に着替える。

この日からクロスを定期的に交代で風呂に入れるようになった。

それを聞いた時のクロスの絶望した顔を、俺は忘れることは多分ないと思う。