子猫なDSクロスくん！！ (ページ2)

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01.朝起きると... ページ2

─DS!ナイトメアside─

──コツコツコツ...

ナイトメア「んぁ...？」

頭をつつかれる感覚で目が覚める。どうやら朝らしく、外からは小鳥のさえずりが聞こえた。

目線を上にやれば、ケビンの顔がドアップで視界に入る。つついてたのはお前か。

ナイトメア「ふぁあ...はよケビン」

ケビン「コケッ」

体を起き上がらせ、ケビンの体を撫でれば返事をするように一鳴きする。

ナイトメア「うわっ、エラーまたベッドから落ちてる」

ベッドの外側で寝ていたエラーは、毎度の事ながらベッドからずり落ちて床で寝ている。なんでか毎回落ちんだよな。

俺はそう思いながらも、朝なので二人を起こす。

ナイトメア「おーい、エラー、クロス、起きろ～」

取り敢えずエラーにはケビンをけしかけ、俺は壁際で寝ているクロスの方に顔を向けた。

ナイトメア「ん？」

いつもならアホ面で大口を開けて寝てるクロスが目に入るのに、今俺の視界に映ってるのは、小さく盛り上がったシーツだった。

俺は不思議に思いながらもシーツをめくる。

クロス「んにゅ...」

シーツの中には体を丸めて寝ているクロスが居た。俺はそれに目を疑った。

悔しいが、俺達の中では一番背の高いクロス。もちろんベッドのサイズを考えれば、体を丸めて寝るスペースはない。

しかし、今目の前に居るのクロスは、体は子供みたいに小さくなっており、しかも頭には動物の耳がピョコンと生えている。

まて、よく見たらしっぽも生えてないかこれ...？！

ナイトメア「は、え...クロス？」

エラー「いたた、僕またベッドから落ちて...へ？」

驚きのあまり言葉がうまく出ない。そしてタイミングよく目が覚めたエラーが起き上がってきた。

そして俺と同様、クロスの姿を見て素っ頓狂な声を出して目を丸くするエラー。

クロス「んにゃ...ふぁあ。あ、おはよー、ナイトメア、エラー」

目が覚めたクロスは、まだ自分の体の異変に気が付いていないのか、呑気に目を擦りながらそう言う。

クロスの着ていた服はずり落ち、ピクピクと小刻みに頭の耳が動いている。これは猫の耳...か？