柩の花嫁 【d!】

12 Leidenschaftliche Rose ページ12

pi「ショッピおにーちゃんって呼んでみてくださいよ」


ut「何言わそうとしてるんや！鬱兄やろ！！」


ci「はえぇ、論外ですわ

俺のことはチーノって呼んでくださいね」



三人衆に囲まれ洋服を与えられ続けられている



しかもそれぞれの好みであろうで服ばかりだ



私はどうすればいいのか分からずミッフィーちゃん






この人たちが幹部でこの国よく成り立つな……





3人の言い合いは私を放ったらかしにしたまま続いている




『3人仲良さそうなので私シャオちゃんとロボロのとこ帰りますね』


ずっとその場を立ち上がると両腕を引かれる



pi「ちょ、ちょちょごめんなさいって！

もうちょっと話しましょうよ！」


ci「そーそー！！ほら！強制しないんで好きな服着ましょ！ね？？」



ut「僕手先器用やし髪言ってあげるで！」




そこまで言われたら頷かないわけにもいかず洋服達に目をやる




その中で一番惹かれた純白のレースのドレスワンピースを手に取る





『着替えるので待っててください！』




ut「それは見てくれというフr(((」



pi「大先生ちょっと黙っててくれます？


この阿呆は捕まえておくんでどうぞ」




2人がかりでモゴモゴと取り押さえられる鬱さん




ほんとに仲が良くてつい綻ぶ





ワンピースに腕を通すと後ろのチャックに手が届かない……




影からそっと顔を覗かせチーノさんを呼ぶ





『チーノさんチャック締めてください……』




あの3人の中で1番まともそうな彼にお願いする


彼は優しく微笑みチャックを上にあげてくれた





_________

cino side


毎日彼女が目覚め動き出してくれる日をまっていた



動いてくれる確証なんてなかった、蝋人形やし





彼女の柩に毎日毎日橙のバラを添えた




俺の可愛い天使、いつか君が俺に微笑みかけてくれることを心待ちにしてるよ






ごめんやけどショッピくんにも兄さんにも譲れんわ



やっと目覚めてくれた俺の天使




くさいセリフやけど






君だけに愛を誓う









そんなことを考えながら彼女に頼られた嬉しみを噛み締め自制心を保ち背中のチャックを上げた






橙 薔薇 花言葉:情熱 熱望 無邪気




______


ランキング4位……一日で9000hit越え……？


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