★1話：見知らぬ場所 ページ4
？｢おい！大丈夫か！？｣
急に肩を強く揺さぶられた。
いつの間に寝てしまっていたのだろうか、寝相がかなり悪かったのか外に…しかも見知らぬ場所に来ている。
目の前には面識もない男子たち(しかも髪型は特徴的な人たち)。
？｢おっ、やっと気がついたな！｣
さっき私を起こしてくれたであろう少年が話しかけてくれた。
｢す、すみません、起こしていただいて…ありがとうございます｣
？｢あぁ、所でこんな所で寝ていたんだ？｣
次はゴーグル少年が私に話しかけた。
…何故って…私もそれを聞きたい。
起きたら知らない場所にいるんだもの
誰だってこんな状況に立たされたらあの問の答えはこう言うだろう
｢分かりません…私、家で幼馴染と遊んでいたはずなのに…｣
これが一番妥当、ベストだろう
これ以外何か他に答えある？あるんだったら私は今すぐ聞きたい！ぜひ教えて欲しい！
？｢その幼馴染は隣でまだ寝ているやつか？｣
｢えっ？｣
隣には気持ちよさそうに眠っているリリがいた。
リリも一緒に知らない場所に投げ出されたのだ。
｢…はい、この子が私の幼馴染みです。｣
少なくとも1人じゃないことに安心した。
良かったという気持ちと反面、私のせいではないけれど申し訳ないという気持ちもあった。
｢あの、ここは何処なんですか？｣
？｢ここは奈良のシカ公…｢な、奈良！？｣っ！？あ、ああ、奈良だ｣
私が急に大声を出して｢奈良！？｣と言うものだからゴーグル少年は驚いていた。
｢リリ起きて！凄いことになってる！｣
リリってこんなに起きなかったっけ？
とりあえず…
｢うーーーっ、色々とありがとうございました！またどこか出会えたらお名前教えてください！｣
リリを姫だきしてこの男子ばかりに囲まれる空間を脱出した。
リリを起こさないことには何も始まらないよね…。
またすぐにあの男子集団に会えるとは知らずに私はシカ公園を走っていた。
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作者名：臨音 , 天然の砂糖水。 x他1人 | 作者ホームページ：ないよ
作成日時：2018年2月3日 20時
