°12話目:雪原の皇子。 ページ15
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吹雪士郎、か…どんな子だろうな…。
ブリザードの吹雪…熊よりもでかい…？
いや、流石にそんなわけないでしょ。
噂に尾ひれがついてるよね、絶対。
…ってか、この監督不信の雰囲気を消さない限り、上手くやっていけるかすら不安だわ。
『…ねぇ、風丸君。風丸君って他に部活やってた？』
風丸「あぁ、元陸上部だ。」
『やっぱり？足速いなぁって思ってさ！』
ま、地道に打ち解けそうな人から話しかければいっか。
円堂「リリもかっこよかったぜ！あのシュート！！」
『ほんと〜？嬉しい！ま、当分は禁止されたけどね〜。』
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キャラバンの中で他愛のない会話をしていると、北海道に到着した。
流石に外は暗い。
そんななか、
エイリア学園も北海道に向かっている。
という情報がSPフィクサーズから入ってきたため、ゆっくり休む間もなく吹雪士郎のいる白恋中学に向かう事になった。
外は猛吹雪。
風丸君の隣に座りながら、考え事をしていた。
…中学の事とか、親の事を聞かれたらどうしようかな。。。
現実世界の中学がこっちにあるとは限らないし、適当な中学名とか言ってもすぐバレるだろうし…。
…うーん…。
風丸「…？、考え事か？」
『うん…まぁ、ちょっとね…！』
風丸「…豪炎寺、今頃何してるだろうな。」
『…そう、だね…。』
風丸「…そう言えば、2人の中学って何処なんだ？」
『え、っ？』
春奈「あ！それ私も聞きたいです！」
瞳子「そうね、貴方達の事を預かる身として、知っておく必要があるわ。」
や ば い 。
この上なくやばい。
『えーっと…。』
苦し紛れに声を出した瞬間、キャラバンに衝撃が走った。
そのお陰で話題は逸れていったが、次は答えなければならないだろう。
とりあえず、セーフ…。
内心、安心した事は表情に出ないように取り繕いながら外に出た。
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作者名：臨音 , 天然の砂糖水。 x他1人 | 作者ホームページ：ないよ
作成日時：2018年2月3日 20時
