【rbr】蟒蛇 ページ9
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｢なんか来られへんのやって、全員｣
押し開かれたドアの向こう側で、ロボロくんが私に向かって一言そう告げる。それに対してあ、そうなんだ、と小さく呟いて、胸の前に掲げていたレジ袋を力なく下ろす。吹き抜けた夜風に撫でられたそれが細かに揺れ動く音に、余計虚しさを覚えた。気まずい沈黙の中、せめて笑ってくれたらいいのに、となんだか八つ当たりのような気持ちを抱いてしまう自分は最低だと思った。黙ったままマフラーに顔を埋めていると、まあ、入る？と見兼ねた様子で訊かれてしまった。
外はすごく寒くて、本当なら今夜は大勢でわいわい飲み明かすつもりでいて、折角ここまでバスに乗って来たのに何の収穫もなく引き返すのはあんまりだと思って
だから私は頷いて、敷居を跨いだ。
レジ袋から取り出した大量の摘みと缶チューハイを、ガラス製の洒落たローテーブルに並べていく。
私が所属しているゲームサークルでは、定期的に誰かしらの家で飲み会が開催される。しかし持ち寄った摘みや酒は謂わばオマケで、その本旨はゲーム好きで集まって夜な夜なゲームをすることだ。その際、ロボロくんのお家は会場に充てられることが多かった。｢ロボロの下宿先が大学から一番近いから翌日一限あるやつも安心して寝泊まりできる。｣｢彼女がいないため溜まり場にしても特に問題がない。｣等々の意見が採用されてのことだった。断じて私が呈した意見ではない。
そもそも私はロボロくんと特別仲がいいというわけではなかった。私にとって場の雰囲気というのが何より重要で、お酒を飲んで盛り上がることによってノリ良く話せる性分なのだ。だからいざサークル内の誰かと一体一で話すとなると、かなり困ってしまう。しかも相手は男子。実際、こういった場においてロボロくんとゲームの話で散々盛り上がったことも、ゲームで対戦したこともあるにはあるけど、さしで飲むことになるなんて想定もしていなかった。
摘みを並べ終わって手持ち無沙汰になった私がそんなことを思案していると、ロボロくんが氷の入ったグラスを持ってきて隣に腰掛けた。彼の方は、この状況をどう思っているんだろう。
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うろせ。(プロフ) - Kaniskaさん» 激励のコメントありがとうございます❀.(*´ω`*)❀.そのお言葉だけで次回の更新も頑張れます…！引き続き楽しんで頂けましたら幸いです。 (2022年1月5日 23時) (
レス) id: 0cdd3406db (このIDを非表示/違反報告)
Kaniska(プロフ) - エンゼルウィング、とても好きです…最後の説明の一言で、もう心臓をやられました。ほんとうに好きです。更新頑張って下さい (2022年1月2日 21時) (レス) id: 83384417ab (このIDを非表示/違反報告)
うろせ。(プロフ) - ゆうなさん» コメントありがとうございます(❁´ω`❁)季節外れのバレンタインネタでしたが、楽しんで頂けたようで光栄です。引き続きよろしくお願い致します！ (2021年11月24日 17時) (レス) id: 0cdd3406db (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - きゃー！！！！！！！！！！！！！新作おめでとうございます！！！そしてありがとうございます！初っ端からciくんのお話でバレンタイン！夢主とciの会話が甘々で可愛いぃぃ！！これからも頑張ってください！！！！！！！！ (2021年11月5日 2時) (レス) @page2 id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うろせ。 | 作成日時：2021年11月4日 17時
