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Twenty-four ページ26

Aは困惑を通り越して混乱していた。
え、一体何が起こって?私、今どういう状況に?
Aがこんな状態になってしまっても仕方がないのかもしれない。
Aはこの世界に誕生してから一度も抱擁を受けたことがないのだから。
マスト細胞はいわばAのファーストハグを奪ったのだ。
記憶細胞はマスト細胞の突然の行動に呆気にとられていた。
しかし驚きよりもモヤモヤとした気持ちの方が大きいように感じられる。
それが何であるのか、彼自身が理解できるはずがなかった。自分が嫉妬していると理解できているなら、その恋心にとっくの昔に気づいていることだろう。
マスト細胞がAを抱きしめ始めてどれくらい経ったのか、たったの13秒だ。
「ちょっと、記憶細胞! 」
「はいっ!? 」
いきなりマスト細胞に睨まれたまま名前を呼ばれたため、すっとんきょうな声で記憶細胞は返事をした。
記憶細胞は今の状況を冷静に整理する。尚、端から見ればまったく冷静ではないことをお忘れなきよう。
現在、マスト細胞は機嫌が悪い。
さっきまでB細胞と喧嘩していた。
そして何故かAを抱きしめている。
つまり……つまりどういうことだ?
叫びたい衝動に狩られたが、ぐっとこらえる。叫んだってどうにもならないんだから。
ともかく、マスト細胞の機嫌が斜めになったのは自分とAがマスト細胞とB細胞と合流してからだ。ならば原因は自分かAにあるのだろう。
自分だとしたら即刻謝るべきだ。自分の発言によって不快にさせてしまったのかもしれない。
万が一、Aに非があるとしても、ここは同伴者の自分が取り繕わなくては。Aは今、とても話せる状態じゃない。
ごく僅かな時間でわりとまともな結論に辿りついた記憶細胞。
「あの、マスト細胞。すまなかっ」
「あなた、こんないい子をどこで捕まえてきたのよ! 」

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設定キーワード:はたらく細胞 , 記憶細胞   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:futureblue鏡 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年3月8日 17時

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