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第壱話 ページ2

・・・此処は何処じゃ?

気がつけば、見覚えの無い部屋に居った。

記憶を遡れば、己が射撃された事を思い出した。

あれで助かるとは思えぬ、だとすれば何時か聞いた転生とやらか。

(わっち)が先立つ身になろうとは、マフィアという職から覚悟はしておったが・・・、中々辛いものじゃのぉ。

「あらコウヨウ、目が覚めたのね。」

古代中国の様な衣を身に纏った女が、(わっち)を見下ろした。

女の藤色の目が、愛しの鏡花と同じ色だったためじゃろうか、目尻が熱くなった。

「あらあら、どうしたのコウヨウ?恐い夢でも見たの?」

そう言って、女は(わっち)を抱き上げた。

「大丈夫よコウヨウ、母上がいますからね。」

母はゆらゆらと体を揺らしながら、微笑んだ。

精神も肉体に引き摺られているのか、その微笑を最後に(わっち)は眠りに落ちた。

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有栖 月華 - 面白いです!続きの更新楽しみです! (6月26日 19時) (レス) @page2 id: 32c6fabc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:wayu0112 | 作成日時:2019年1月1日 15時

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