ツ ページ8
注目が一気に集まる
先程までの騒がしさが嘘のようだ。
監督生が席を立ち彼女のそばに近づく。そして少し距離を空けた場所に立った。
次の瞬間、彼女は勢いよく頭を下げた
「ごめんなさい。私は貴女のこと何にも知らなかったのにっ、自分の都合で暴走して、監督生さんを傷つけた。嫌な事いっぱい言った。
本当に、ごめんなさい!!!!」
監督生はぼろぼろと目から涙を零し嗚咽まじりに謝罪する彼女を目を伏せて見つめている
「…怪我はもう、大丈夫ですか」
「え、は、はい。クルーウェル先生が魔法薬をくれて。ブロットが抜けきってないから魔法はしばらく使えませんけど…」
「これからどうするの」
「……私、転校しようと思います。薔薇の王国に大きめの学校があって。施設を通してだけどお父様とも話し合えました。私、もう我慢しません。」
決意を固め凛とした顔で言う彼女に笑みが溢れる。
監督生は彼女の手に自分の手を添える
「あの件はお互い様です。貴女は私の事を知らなかったし私は貴女の事を知らなかった。
私も貴女への配慮が足りなかったと思います
本当に、ごめんなさい。
.
.
___________なんて言うわけねえだろ!!!!
泣いたってぜってー許さねーからな!!!!!!!」
「ぇえっ!?ってウグァッ‼‼」
「「「「 監 督 生 ! ! ! ! ! 」」」」
監督生の2度目の右ストレートが決まる。
一カメ、ニカメ、三カメ。
理不尽
高飛車
高圧的
無茶苦茶
あの子の為にあるような言葉だ。流石傷心中の大富豪に正論を叩きつける女である。悪女?アバズレ?なんとでも言え。
純朴な乙女など
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作者名:俺 | 作成日時:2020年11月20日 18時