検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:555 hit

│備考 ページ7

【備考】

◆ ベース演奏

彼の奏でるベースは、おそらく落ち着いた印象であろう。
楽譜通りの演奏、コピー曲であれば、コピー曲どおりの演奏をすることに心がけており、アレンジは少ない。
そして、そこまで目立つような演奏をせず、周りに合わせたりすることがほとんどである。
ベースの音をその曲に合わせることを意識しているらしい。
ただ、お酒を飲んでいたり、気分が異様に高い状況となると、彼のベースは自由度が増す。
落ち着きが消え、演奏がよりリズミカルになったり、アレンジが増えたりする。
どうやら、こういった状態の時は、ベースを魅せるような演奏をしはじめる様子。
たまにベースが浮きかけて、そこを指摘され、シュンとすることもあるのだとか。

◆ 過去

ただ、ふと気になっただけだった。
大学の帰り、やけに賑やかな声が聞こえる場所があった。
普段ならスルーする場所。
しかし、何故かその日は興味が湧いてしまい、彼はその賑やかな方へ向かっていたのだ。
そして、楽園を見つけてしまう。
昔、テレビ等で見たような、バンドマンの集まり。
クラシックを今までしてきた彼には、全く関係の無い世界。
そう思っていたのに、彼は彼らの演奏の虜になっていた。
賑やかで楽しくて、何よりかっこいい。
今まで聴いてきた音楽とは全く違う、新鮮さに酔っていたのだろう。
そんな中、彼はある音を聴いた。
自分の弾いてきた楽器のように低い、綺麗なあの音を。
そう、気がつけば彼は、ベースの音に惹かれていた。
なんて素敵な音色なのだろう。
今まで古風な音色を奏でてきた彼には、その音があまりにも輝いて見えたのだ。
そこから、大学に通いつつも、ベースを買って、練習をするようになった。
練習時間は周りよりは劣るが、それでも何とかものになるようになって。
……けれど、あの時のベースの人とはなにか違った。
同じようにベースを買って弾いているのに、技量も追いついてきたと感じているのに、どこか違う。
その違いは、なんなのか。
悩んでいたある日の帰り道。
彼は見つけた、ひとつの店を。
賑やかな楽器の音が響く、その場所に彼は気がつけば入っていた。
そして、現在彼は。

◆ 大学

国公立の音楽大学に通っている。
名前がはっきり出されたことはなく、よく「和辻の音楽大学」と書かれていることが多い。
ちなみに、彼は弦楽器コースに入っている。
元々、コントラバスを弾くために、音大に入ったためである。
そのため、大学ではコントラバス演奏をしている。

│  →←│  



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:cs , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:渡邊 | 作者ホームページ:ーーーーー  
作成日時:2024年1月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。