忘れられない人 (ページ34)

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翌朝…

飛貴の部屋で目覚める。

俺…昨日、、飛貴と…

昨日のことを思い出すと、恥ずかしさとどうしようもない気持ちが綯交ぜになってしまう。

「瑞稀くん、おはよう。体調はどう？」

『え、、あ、うん…ちょっと腰が重いかな。』

「そっか…ごめんね。無理させちゃって。」

『いや…俺は大丈夫だから。』

「無理しないでね。何か食べるもの持ってくるから、横になってて。」

飛貴は機嫌が良さそうだ。

良かった…

あんな辛そうな、切なそうな顔は見てられなかったから。

「お待たせ！簡単だけど、サンドイッチ作ったから、食べて。」

『うん、ありがとう。頂きます。』

美味しい…

本当にこれで良かったのかな？

今更ながら自問自答してしまう。

「瑞稀くん…なに、考えてるの？昨日のこと？」

『うん…そうだよ。』

「俺は嬉しかった。瑞稀くんには、感謝してる。ありがとう。」

俺に抱きついて穏やかな口調でそう話す飛貴。

飛貴のそんな姿に思わず安堵した。

そうだな…
これで良かったんだ、きっと。

「ねぇ、瑞稀くんに見せたいものがあるんだ。」

『ん、何？』

すると飛貴は、スマホを取り出して俺に動画を見せた。

え！？これって…まさか、、

「瑞稀くん…綺麗に撮れてるよ。」

それは…

昨日の夜の…俺と飛貴の動画だった。