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飛貴は俺をギュッと抱きしめた。
「 瑞稀くん、ありがとう。」
『 うん…少しでもお前の気持ちが楽になるのなら、いいよ。』
「 瑞稀くんは…優しいね。キスしていい?」
俺が頷くと、そっと口付けてくる。
そのまま、何度も角度を変えて、舌を絡めるような深いキスを仕掛けてくる。
コイツ…
どこでこんなこと覚えて来たんだ?
ずっと、可愛い弟のように思っていた飛貴と…こんなことをしているなんて。
そう思うと、余計に恥ずかしい気持ちが湧いてきた。
「 瑞稀くん…何考えてるの? 俺をみて。」
熱のこもった目で見つめてくる飛貴の視線にドキっとさせられる。
俺は飛貴に身を委ねた…
俺に覆いかぶさってきて、服を脱がしながら、全身にキスを落としていく。
熱い唇…
飛貴の熱が伝わってくる。
飛貴の熱に浮かされて、何も考えられなくなる。
「 瑞稀くん、俺の名前を呼んで…」
懇願されるまま名前を呼んだ。
『 …あっ、あっ… ひだか…飛貴っ…』
すると、飛貴は満足そうに微笑みながら俺の耳元で
「 瑞稀くん…愛してる。」
と囁いた。
こうして俺は、飛貴と一夜を共にしてしまった。
たった1度だけ…
そのつもりだったのに…
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作者名:wawa | 作成日時:2019年7月9日 9時