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ごめん…ごめんな。
だけど、お前の気持ちには答えられない。
『 飛貴、お前の気持ちは嬉しい。でも、ごめん、俺、他に好きな人が…』
「 うん…わかってるよ。 優斗先輩だっけ？ 兄貴がそんなこと言ってたから。」
直樹、、余計なことを…
飛貴に話さなくてもいいのに。
『 うん、俺、先輩のことが好きなんだ。』
「 ハッキリ言うんだね… わかってる、わかってるんだ。瑞稀くんのこと、何度も諦めようと思ったけど、どうしても出来なくて…」
「 勝手な お願いだってわかってる…
1度だけでいい、俺を受け入れて欲しい。そうしたら…諦められる気がするんだ。」
『 え、、飛貴？ 何、言って…』
「 瑞稀くんを抱きたい…。例え弟としてでも、俺のことを少しでも思ってくれてるのなら、俺を受け入れて…お願い。」
そう懇願してくる飛貴。
そんな顔で、そんなこと言われたら…俺は…
飛貴を甘やかしてしまうからなのか…
それとも絆されてしまったからなのか…
わからない。
だけど俺は、この時…
飛貴の願いを叶えてあげたいって…思ってしまったんだ。
たった一度だけと、俺に縋ってくる飛貴を無碍にすることなんて…
俺には出来ない。
『 わかった… いいよ。1度だけ、ね。』
そう告げると、飛貴は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔がとても綺麗で…
この時の飛貴の笑顔が忘れられない。
お前はこの時、何を思っていたの？
全ては飛貴が仕掛けた罠だったなんて…
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作者名：wawa | 作成日時：2019年7月9日 9時
