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俺と飛貴は子供の頃から家が近所で、いわゆる幼馴染み。
俺と飛貴の兄である直樹と、いつも3人で遊んでいた。
俺と直樹は同級生で、飛貴は一つ下だったから、小さい頃は俺と直樹の後ろを追いかけてきていて…
その姿が可愛くて、本当の弟のように思っていたんだ。
段々と成長するにつれ、体格も変わらなくなり、後ろを追いかけるようなことはなくなったけど…
年齢だけは追いつけることはなく、俺と直樹が一足先に中学や高校に入学する時は、いつも寂しがっていた。
高校1年の春…
俺と直樹は、晴れて志望校に合格した。
「 良かったー、無事合格できて! これからまた3年間一緒だね。瑞稀くん、よろしく。」
『 うん、こちらこそよろしく! 』
俺は人見知りなところがあるから、気心の知れた直樹と一緒に通えることが嬉しかった。
クラスも一緒だといいな…
そんなことを考えていると、飛貴が羨ましそうな顔で、
飛「 あーあ、、また俺だけ置いてけぼりか…寂しいし、なんか悔しい。」
「 そんなこと悔しがっても仕方ないだろ。」
『 そうだよ。飛貴も来年うちの高校に来たらいいよ。あっ、でも、お前の成績ならもっと上の高校狙えるか。』
飛「 上の高校なんて興味ない。俺は瑞稀くんと…兄貴と同じ高校に行きたいから。」
「 おい! 兄をついでの様に言うなよな! まぁでも、同じ高校のほうが親も楽だろうけどね。」
飛「 でしょ! 俺は孝行息子だからね。」
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作者名:wawa | 作成日時:2019年7月9日 9時