元帝光中バスケ部の彼はキセキの世代に狙われてますパート2 (ページ47)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:54,892 hit

策略家ページ47

青「おー、ようやくなつの登場か」

『お手柔らかにお願いします、青峰くん』

青「何言ってんだ。お前が本気出したら俺より強いんだろ？」

『それはどうでしょう』

～～～～～～～～～～～～～

青峰のDFについたのはなつだった。

青「なんだ、DFなつかよ」

『はい』

青「懐かしーな。中学の時、こうやって1on1やったっけ」

『そうですね。青峰くん強かったです』

青「嘘つけ、お前があん時は本気出してなかっただけだろ」

『そんな事ないですよ？』

＊誠凛ボール

(ボールは今、伊月先輩の所にある。なら..)

夏希は黒子と目配せをする。その瞬間、青峰の前から夏希が消えた。

黄「夏希っちが消えた！！」

夏希は伊月の視界に入り、ボールを受け取りシュートの構えを取る。
それをDFが守りに入る態勢を取るやいなや、夏希はボールをあらぬ方向へ。

それを黒子がパスしボールは日向の手の中に。
日向はそのまま＊クイックリリースシュートを決めた。

その間、僅か1分足らず。

桜「今の技..」

『桜井くんが得意とする技です。実は日向先輩も使えるんですよ(ニコッ)』

桜「っ！」

～～～～～～～～～～～～

『日向先輩、ナイスです』

日「めちゃくちゃ緊張した！！ボール回ってくるの早すぎるだろ！」

『すみません。ですが、あまり時間をかけると相手チームが有利になってしまいますし、現にシュート決めたじゃないですか』

日「入ったから良かったものの..」

青「桜井、一本取られたな」

桜「すいません、すいません、不甲斐なくてすいません！」

～～～～～～～～～～～～～
黄「なんか、いつもの誠凛とプレースタイルが違うっスね」

緑「恐らく、藤堂の仕業だろ」

赤「確かに、自分が最も得意とする技を別の人間がやると動揺してしまう。...こんな事考えるのは藤堂ぐらいだろうな」

黄「夏希っち恐るべし！！」

紫「なっちん、策略家」

～～～～～～～～～～～～～～～

『そろそろ僕も本気でいきましょう』

そういって夏希は、リストバンドを外す。

黒「(リストバンドを外した！という事は！)」

青「("アレ"が来るわけか)」

『それじゃ、本気のバスケしよーか、青峰くん』

そこにいた全員がゾワっと背筋が凍るような感覚に襲われた。

青「ようやく、本気のなつとプレー出来るって訳か」

『"えぇ。本気でかかって来てください"』

＊クイックリリースシュート
肘を曲げセットしてから、ボールを放つまでが速いシュートの事。