元帝光中バスケ部の彼はキセキの世代に狙われてますパート2 (ページ37)

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弱くなるページ37

影「ほー、そうか、そうか。んで、お前"あの技"使ってみろよ」

『...それは嫌だ』

影「なぜ？」

『"あれ"は、体に負担がかかりすぎる。それに..
"あれ"はまだ完成してない』

影「出来たんじゃないのか？」

『出来たさ。ただ完璧じゃない故に、使えば体に負担がかかるんだ。だから使わない』

影「そうか。まぁ、いい。取り敢えず、夏希。お前は今、"モンスター"を制御出来てるが、自覚はあるか？」

『ある。けど、気が緩むと出てこようとする。だから常に気を張ってなきゃダメみたいだ』

影「だろうな。けど、今のお前にしてみれば上出来だ。それを維持するには並外れた精神力と集中力が必要だな」

『そうみたいだ。けど、俺に出来るだろうか』

影「おいおい、随分と弱気じゃねーか」

『そうだな。だけど、ここ最近集中力が散漫してる気がする』

影「原因はわかるか」

『わからない』

影「練習をやり過ぎなんだよ」

『は？』

影「普通の人間は強くなるために死ぬほど練習をする。だけど、お前の場合は天才的プレーヤーだ。その場合、、逆に練習しすぎて弱くなることもあるし、集中力がなくなる」

『言ってる意味が分からない。練習しなきゃ強くなれないだろ』

影「だから、お前の場合は天才の中のさらに上の天才なの。だから、練習すればする程弱くなっちゃうの。わかる？」

『...じゃあ最近、集中力が切れやすいのは...』

影「練習しすぎ」

『....』

影「お前は、既に人より遥か上の精神力や集中力を持ってるわけ。だから他のやつみたいに努力しすぎるな。程々にしとけ」

『.....』

影「練習するなとは言わない。お前の場合は程々の練習で十分って事だ」

『(なんで練習のしすぎだと分かるんだ..。俺はそんな事言ってない。...やはり、この人は只者じゃないな)』

影「あ、それと。あの技を完璧に仕上げて3日で使いこなさなければ、二度と使えないと思え」

『は？何故』

影「それだけの覚悟をもってやれという事だ。それでもやるか？」

『やる。3日以内に絶対使いこなせるようになってやるよ』

影「ふっ。それじゃあ、今日から別のメニューをお前に与える」

『新しいメニュー？』

影「そうだ。これはお前の精神力と集中力を更に高めるためのメニューだ。ただし、1日3時間だけだ」

『たった3時間？そんなので大丈夫なのか？』

影「あぁ。お前の場合は3時間で十分だ」

『....わかった』