元帝光中バスケ部の彼はキセキの世代に狙われてますパート2 (ページ26)

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お前は弱いページ26

亜「お前は、確かに周りから化け物と呼べれてるし、俺や春希もそう思ってた」

全「...」

亜「それが本来のお前なんだ。今のお前がバスケをすればするほど、化け物が出てくる」

『っは、っは、っは、っは』

亜「.....自分が怖いか？」

『怖いっっ..はっは、っは』

亜「俺も怖い。けどな、お前は誰よりもバスケが好きで誰よりもバスケに愛されてる。そんなお前に神から与えられたのが、本来のお前なんだよ。確かに、誰よりも強くて無敵な事で周りから悪く言われるだろうし、拒絶させる。けどな、その壁を乗り越えなきゃ強くなれない。お前は俺から言わせたらまだまだ弱い」

『っ、は、弱...い？』

亜「あぁ。現にお前はかつてのチームメイトに言われた事で過呼吸を起こしてる。それはお前が心の中で"自分は弱い人間"って思ってるからなんだよ。.....かつて、俺がアメリカで現役でやってた頃、チームメイトに言われたことがある。"お前は、バスケは化け物並に強いが、それ以外が弱い。心の中にいる自分が自分を否定してるからだ。本当に強い奴は、周りからどんなに暴言はかれようが、バッシングされようが自我を持ってるから強いんだ"...って。それを聞いて俺は、今まで自分のことを心のどこかで弱い人間だとか、こいつには勝てないとか、自分なんかって思ってたことに気付かされたんだよ」

『っは....っは』

亜「お前も、俺と同じだよ。弱い人間だって自分に言い続けてるだろ？」

『...うん..』

亜「強くなりたいか？」

『なり、たい...』

亜「だったら、自分を否定するのはやめろ。誰よりも強いって自分を一番に信じろ！！！...じゃなきゃ、楽しくないだろ？バスケ」

『..うん。楽しく..ない。今まで、幾度となく試合に勝ってきた...けど、一度も自分を信じたことなんてなかった』

亜「今のお前はそれが足りないんだよ。だから、あんなこと言われたぐらいで倒れちまうんだ」

『...うん。ありがと...亜希兄さん』

亜「ったく...どこまでも俺に似やがって。春希ぐらい図太くいろ」

『はは。春希兄さんが聞いてたら怒るよ』

黒「....夏希くん」

『テツヤくん。...赤司くん、青峰くん、黄瀬くん。迷惑かけて、すみませんでした』

赤「いや。大丈夫だ」

青「ったく。心配かけさせやがって」

黄「青峰っちの言うとおりっスよ！！」

『すみません』