約束*2 (ページ13)

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シルク「ありがとう、いいの買えた」

すごい早く決めちゃったけどいいのかな

そう思ったけど彼の笑顔を見て安心する

シルク「まだ時間大丈夫？ちょっとだけ飲まない？」

夜というにはまだ早い時間なので頷くとタクシーに乗り込んだ

着いたのは隠れ家のようにひっそりと佇むバー

シルク「俺の知り合いがやってるバーなの」

そういうとカランと音を鳴らしてドアを開けた

「あれ、久々。いらっしゃい」

優しそうなマスターが声をかける

シルク「どうも。奥、空いてる？」

マスターが頷くとカーテンで遮られていた空間が現れる

シルク「俺の特等室」

顔見知り来てもバレないしなーと
ソファに体を預けるシルクにつられ隣に腰を下ろした

「何にする？」

マスターが顔を出す

シルク「俺はいつものやつ。Aは？」

バーなんてあまり来ないからよく分からない

A「あまり来ないから…オススメで」

そういうとマスターは任せてと言い外へと去っていく

シルク「ビールはいいの？(笑)」

悪戯っ子のような笑顔で聞いてくるシルク。

A「ビールしか飲まないわけじゃないもん(笑)それに昨日飲んだし！」

シルク「飲んでんじゃん(笑)」

A「うるさいなあ(笑)」

冗談を言い合えるほど仲良くなれてると感じ嬉しくなる

お待たせ

そう言ってマスターが持ってきてくれたお酒はほのかにピンク色で上にミントが載せられていた

A「わ…かわいい」

軽くグラスを重ね乾杯するとゆっくり口付けた

甘過ぎずピーチの香りが鼻を掠める

A「美味しい」

良かった。

マスターは微笑むと、何か適当につまみ持ってくるわと言い出ていった

シルク「あ、そうだこれ。」

マスターが立ち去るとシルクが小さな袋を取り出す

開けると、さっきの店で私が見ていたキーホルダーが入っていた

A「えっ…これ、なんで、？」

シルク「ん？欲しそうだったから。今日付き合ってくれたお礼」

胸の奥が縮まる

A「いや、でも結局今日も全部お金出してもらっちゃってるし…」

遠慮がちにそういうと

シルク「デートなんだから当たり前でしょ？(笑)俺が買いたかったからいいの。受け取って？」

そう困ったように笑う

A「…ありがとう。ほんとに」

そう受け取ると彼は嬉しそうな笑顔を見せた

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