約束* (ページ8)

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モトキ「Aちゃんはツマホの学生時代からの友達なんだっけ？」

先程の私の失言を包み込んでくれたみんながその後も気遣ってたくさん話しかけてくれたおかげで、
いつの間にか私の緊張も解れ、打ち解けていた。

A 「えーｯと…ツマホってあいりのことですか？」

またもや聞き慣れない単語に苦笑いを浮かべながら問いかけた。

モトキ「あ、そう！ごめんね、いつものクセで」

ンダホ「俺がンダホだから、その奥さんって意味でツマホっていうあだ名付けたんだ」

本名バレちゃったら大変だからね〜と何気なく言ってるけど、その裏には相当な覚悟を背負っているんだと直感的に感じた。

A「そういうことだったんですね。あいりとは大学の同級生で仲良くなったんです。」

シルク「じゃあ俺らと同い年だ。よろしくね。」

そう言う彼の無邪気な笑顔にドキッとした。

…あれ、まだ緊張してんのかな。
心のざわめきに違和感を感じながらも

A「同い年、なんか嬉しいです」と微笑むと

シルク「… 敬語無しにしよって意味で言ったんだけど(笑)」

と笑われてしまった。

A「あ、じゃあタメ口にします、じゃなくてする…！」

動揺を隠しきれてない私を見てまたみんなが笑う。

……………よく笑うなあ。

顔が火照っていくのが分かる。
恥ずかしさから顔を背けると、だいぶ時間が経過してることに気付いた。

A「あ、結構時間経ってた。私そろそろ帰るね」

あいりに一言声をかけると、

「シルクくん、ンダホくん、モトキくん、マサイくん今日はありがとう、そしてお邪魔しました。」と
挨拶した。

マサイ「俺の家じゃないけど、、まあまた来てよ」

人見知りなのか最初は中々話してくれなかったマサイくんが、最後に冗談っぽくそう言ってくれたのが素直に嬉しい。

「うん、また来るね。」

あ、動画ももちろん見るよ。そう言い立ち上がる。

振り向き、並んだ彼らを見ると今までで1番凛々しく見えた。

あいり「久しぶりに会ったのにごめんね。騒がしかったでしょ？(笑)」

玄関まで送ってくれたあいりが耳打ちした。

A「まあ、驚いたけど(笑) でも知らない世界知れたし優しい人たちばっかりで楽しかったよ。」

そう伝えると彼女は安堵の表情を見せた。

また連絡するね。
そう言って私は家をあとにした。

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