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シルク「そうだ、LINE教えてよ。」
一瞬言葉を失った。
A「えっ、LINE…一般人に教えていいの?」
シルク「一般人って(笑) Aは友達になった訳だし、今後協力してもらうんだから連絡先は知っときたいんだけど」
てっきりあいりを通して連絡取るものだと思ってた。
友達だと思ってくれてる、そう知って心が暖かくなる。
家を出る前にシルクの顔が浮かんだのは、最初から友達として接してくれてたからだ。きっとそうだ。
シルク「それにAは広めたりするような人じゃない事くらい分かるよ」
シルクの何気無い言葉が胸にスッと入ってきた。
A「っ…契約書出さなきゃ。」
感極まって目が熱くなったが、悟られないようにと冗談を口にした。
シルク「まだ言ってんの?(笑)」
はい、早く携帯出して。
そう言われ携帯同士を近付ける。
私の数少ない友人リストに"シルクロード"の文字が追加された。
画面を眺めると、表示されている時間に気付く。
シルクも気付いたのか
シルク「時間遅くなっちゃったな、送ろうか?」と
心配してくれた。
A「大丈夫だよ、近いから。」
迷惑かけないように、と断りを入れる。
シルク「最寄り、どこ?」
2つ隣の駅。
そう答え立ち上がると
シルク「…ん。じゃあ家着いたら連絡して?」と気にかけてくれた。
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(シルクside)
Aが帰り、静寂が包む。
俺の中で珍しく寂しさが顔を覗かせたのを、振り払った。
ふと、横になっているマサイに目をやる。
彼女がマサイを呼ぶ声が頭の中でループする。
マサイは比較的異性と話すのが得意じゃない。
リーダーとして、俺が輪の中心にならないとな。そう思ってたがマサイのほうが先に距離を縮めていたことに驚いた。
自分を過信し、マサイの成長を見抜かなかったことが悔しいのか。
…いや、違う。単純に俺より仲良さげな光景に妬いたんだ。
でもマサイになのか、彼女になのか。何に妬いたのかも正確には分からなくてそれが余計に悔しさを募った。
自問自答している心を落ち着かせるため編集しようとパソコンを開く。
ピロン
携帯がAからの通知を受け取る。
"家つきました!片付け全然していかなくてごめんね。"
無事帰宅したことに心を撫で下ろすと、
目の前の画面に集中した。
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みーみ。(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2022年9月12日 1時) (レス) id: c7074f5561 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - これからも更新頑張って下さい!応援してます!! (2022年9月11日 10時) (レス) @page15 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーみ。 | 作成日時:2022年9月6日 21時