約束*3

61 ページ1

.




----------------------------

(ンダホside)


息子を寝かせるとリビングであいりと缶ビールを開ける


「みんな疲れめっちゃ来てたよね(笑)」


あいり「ね。私も車爆睡だった！」



撮影後や寝かしつけの後のこの時間が最近の楽しみだ



「そうそう、車内起きてたの俺以外はシルクだけ。Aちゃんとのこと問い詰めてた(笑)」


あいり「何か言ってた？(笑)」


「距離は縮まってるけど同じ気持ちかは分かんないってさ。あいりはAちゃんの気持ち知ってるんでしょ？」


あいり「あー、うんまあね(笑)」



「まあ、俺たちが口出すことじゃないもんね(笑)」



俺の親友とあいりの親友。


上手くいくといいな



そう笑うと携帯が鳴る


シルクからだった


「噂の男からだ、もしもし？」


シルク「おいダホ！俺はどうすればいいんだよおおおお！！！」


テンションがぶっ壊れたシルクの声がスマホからキーンと響く




「ちょっと行ってくるわ…(笑)」




あいりに一言告げると数秒でシルクの家にたどり着く


手をかけると簡単に開くドア




リビングに行くと缶やら瓶やらが机の上に大量に転がっていてその目の前にはソファに座るシルクがいた


「何やってんだよ(笑)」


シルク「うるせえ！飲まなきゃやってらんねえだろお！」

いつにも増して一重に磨きがかかっている




あー相当酔っ払ってんな


「何、なんかあった？(笑)」



シルク「Aに告った」



予想外の答えが返ってきた


「…え？」




シルク「さっきまでここにいて〜告って〜ちょっと待ってって言われた」


酒のせいで呂律はうまく回っていないが何とか言い分を汲みとる



「え、ここにいたって…あの後に会ってたってこと？しかも今日告ったの？車ではまだっぽい言い方してたのに」






そう言うとシルクが話し始めた




時系列はバラバラで擬音語が多く分かりづらい


が大体の流れは理解できた





「そっか…でも私もまで言ったなら同じ気持ちなんじゃない？」


シルク「だーかーらーぁ、そうだったら返事保留にしないじゃんね」



まあ…確かに。


シルク「Aの考えてることが分かんねえよ、あー今後どうすればいんだよ」



考えや思ったことを本能のままに口に出し続けるシルク


言い切るとそのまま寝落ちてしまった

こんなシルクは初めて見る




Aちゃんからあいりにも情報いってんだろうな。


薄手の毛布をかけ、部屋を後にした。





----------------------------

62→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す