305話 ページ20
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ゴン「どーしたのキルア‼その顔⁉」
キルア「ん?特訓だよ、ビスケとの」
キルアの頰は大きく腫れていて、ボコボコにされた痕があった。
ゴン「それにA、たんこぶが…」
ゴンは顔を青ざめながら私の頭を見て、目を丸くした。
『うん、これも特訓』
私の頭には、何個も積み重なっているたんこぶができていた。
ゴン「特訓?リンチじゃなくて…?」←
キルア「それよりお前の方は大丈夫かよ
体調は?」
ゴン「うん!バッチリ!」
ゴンは両手をグーで上に挙げ、笑顔でそう言った。
ゴン「オーラを使い果たした後だからヘロヘロかなって覚悟してたんだけど」
キルア「あのゴリ…いやババアのマッサージのおかげだな」
うわぁ、今ヒヤッとした…
私はキルアが昨日ビスケに言われていた事を思い出し、体を震わせた。
"いいこと?喋ったら顔がさらにその3倍になるわよさ"
あれは絶対に本気だった…‼;;;
キルアも昨日言われた事を思い出していたのか、顔を顰めてゴンを見ていた。
"あんたはいつかゴンを見殺しにする…‼"
『…キルア』
私はキルアの肩に手を置き、キルアの名を呼ぶ。
キルア「……あぁ、大丈夫だ」
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"A、アンタは戦闘中にどう戦えば勝てるかを深くまで考える癖がある
そして余裕を持って敵に勝とうとする
だが冷静に考えた作戦でも勝てなかった場合、アンタは混乱してしまう
そこからは仲間に頼り、自分はどうすればいいかを考えるだけ"
私も…キルアと同じ事を言われた
「キルアと同じように、いつかゴンを見殺しにする」と
今回は「±0」は使わない…
"もしも明日…シュートを倒せなければ
2人ともゴンの元から消えなさい‼
そして、アンタ達も別れること"
キルア「行くか」
ゴン「うん!」
私は…ゴンとキルアの元を離れたら
あの日のような自分になってしまうだろう
光を失った暗闇は、二度と輝くことは無いのだから
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年3月31日 3時