私ってちょっと(大分)変わり者(というか変質者)なのね。うん知ってた。 ページ9
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『ん?』
「…………」
するとキルアは私の袖を掴み、真顔で私の顔を見上げた。
「Aと二人きりになりたくてさ」
.
ドクン
.
『………ぁ、えーー…めっちゃ素直……』
「っいいだろ別に!」
今更恥ずかしそうに頰を赤く染めるキルアにつられ、自分の顔が熱くなるのを感じる。
『……も、戻ろっ』
「あそこ」
キルアは大きめの岩石を指差し、私から顔を背けながらそう言った。
「座ろうぜ」
『…あ、はい』
なんとなく気まずいまま、岩に背中を預けて体育座りをする。
『……ビスケに怒られるよ?』
「…いいよ、別に」
沈黙…
凄い気まずい。なんだこれ。
とてもハグできる状況じゃない。
チラ、とキルアの方を見るとキルアも私の方を見ていたのか、一瞬目が合うがすぐに逸らされてしまう。
「……………ごめん
なんとなく、こうしてたかっただけ」
暫くしてからキルアはそう言い、その場に立ち上がって私に手を差し出した。
『………ね、キルア』
「…?」
『ありがとう』
「っ、な、何が…」
『私を好きになってくれて』
大きく目を見開くキルア。
『…まだ自分の気持ちは分からないけど。
多分……きっと、私は
キルアのこと…』
ズキ
この勇気は、要らない気がする。
迷惑だ…きっと。
でも
私のことを好きになってくれたキルアに、
自分の本当の気持ちを伝えるのは当たり前じゃないか
…………違う。
不要としているんじゃなくて、…出ない。
「……っ、」
キルアは緊張からか、ゴクリ、と唾を飲み込んだ。
『私はね』
多分………ううん。
絶対に
『キルアが、』
.
________好きなんだ
.
『________好きじゃ……
ないんだと、思う
そういう面で…』
「………ッ‼」
.
違う…
勇気だとか、そんなんじゃない
私はどうせ、この世界から消え去ってしまう
だから……
両想いになって、キルアを悲しませたくなんてなかった
.
「……そ、か」
悲しませたくない、のに
なんで……私は
…どうすれば………ッ
『………ごめん…ね』
.
ここのタイトル恋愛要素NGなんで言います。キルア好き大好き愛してる→←もういっそのこと心の奥底から浄化してくれ
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しゃーぺん@彩(プロフ) - フワフワ大福さん» クスッと笑ってしまいました笑笑 少し携帯をいじってから二度寝しようかと。笑 お体に気をつけてくださいね! (2020年4月20日 6時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
フワフワ大福(プロフ) - 返信ありがとうございます!!関係ない話なのですが、早起きですね!私は徹夜ですww (2020年4月20日 6時) (レス) id: c90b9e15eb (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - フワフワ大福さん» コメントありがとうございます!そのお言葉とても嬉しいです!!今後とも応援よろしくお願いします! (2020年4月20日 6時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
フワフワ大福(プロフ) - 作品もギャグも面白すぎます!!ギャグがほぼツボで、何度も笑っちゃいました!!更新応援してます。 (2020年4月20日 3時) (レス) id: c90b9e15eb (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - ムスカリさん» コメントありがとうございます!更新が途切れてしまい、大変申し訳ございません!遅れながらですが更新頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします!! (2020年4月9日 21時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2020年1月19日 1時