* ページ37
.
『……はぁ………っ、なんなの…ほんとに…』
お風呂から上がり、溜息を吐きながら自分の部屋へと向かう。
キルア「A?飯食わねーのか?」
『‼……あ、い、いらない…』
とにかく今は、誰にも会いたくない。
特にキルアには……
これ以上キルアといると、自分が自分じゃなくなるような気がして。
キルア「…お前、なんか変だぞ」
そう言って私に近づいてくるキルアに、一歩後ずさる私。
『今は…っ、来ないで…‼』
キルアの声を聞く度…顔を見る度…色々なことを思い出す。
ビスケがキルアと二人きりで修行していたこと
パームがキルアと仲良さそうに喋っていたこと
アルカちゃんがキルアの頰にキスをしたこと
『…うぅ………っ気持ち悪い……‼』
嫉妬心に狂いそうだ。
キルア「大丈夫か⁉」
キルアは私の背中をさすり、私のことを落ち着かせようとしてくれているのだろうけど…
『…ッ、いやだ………‼
キルア………私から、離れないで……っ』
私には、逆効果だった。
キルア「…?何言って…
っ…⁉‼」
キルアは私の手に握られているナイフを見ると、目を大きく見開いた。
『他の……女、なんか……見ない、で…よ
私…‼‼キルアがいないと…………だめなの……‼
もし、キルアが……私から離れて行っちゃうなら………
それなら…………その前に、私が………』
モヤモヤしたドス黒い心から直接漏れ出るように、言いたくない言葉がスラスラと流れていく。
『私が…………キルアを、』
キルア「ッ…‼」
ナイフを振りかざすが、キルアはそれを容易に避けて私の手首を掴んだ。
キルア「A‼お前っ、どうしたんだよ⁉‼」
『………………ぁ…
っ……嫌だ……やだやだやだ……ッ‼
キルア…っ、逃げて…‼』
そう言いながら、私の体はいつキルアが逃げてもいいようにオーラの放出の準備をしている。
『私…さっきから何かおかしいの…っ
今日、天空闘技場で戦った時に……相手が私の肩を叩いてから退場したの…
多分、その時にそいつの念能力で…‼』
82人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃーぺん@彩(プロフ) - 死輝(しき)さん» あ!!っという間に続編ですね!!了解です! (2019年9月14日 11時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)
死輝(しき) - 続編作ってください! (2019年9月14日 10時) (レス) id: 99988b73d5 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - レイさん» ですよねっ!!はぁ〜ロスってしまいます…っ (2019年9月9日 15時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - あなたの番です。 私も見ました。 シリアスだけど、最終回は、予想外でした。 (2019年9月9日 14時) (レス) id: 90c5c7cfce (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - レイさん» ふふふふ////どういたしましてっっ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 0a0b323a42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年8月18日 12時