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私はキルアの手を震える両手で包み、涙を流しながら微笑んだ。







『わ、た…し………







キル……アの、こと………愛、して……る……』






グッ‼‼

『ッぐ…ぁ』





キルア「黙れ…俺はお前のことなんか愛してねェよ



俺が愛してるのは………ッ…」







視界がボヤける。







涙のせいか、それともずっと首を絞められているせいか。







『………どう、せ……




死ぬ…まで、ここで……ッパシリに…さ、れる……運、命……だっ、たん……だから





いま、さら、命…なん、て……惜しくない






それに……』






私はキルアの頰に手を伸ばし、両頬を両手で包んだ。






『あな、たに………殺され、る、な…ら……






そ、れ…なら…………









まん、ぞ、く……して、……死…ね、る……』









すると突然、私の首から手を離すキルア。







『ッ‼‼…ひゅ、っ…ッ……ッゴホ‼ゴホッ…ゴホッ』







次から次へと入ってくる酸素に耐えられなくなり、咳き込む私。







キルア「………言いたいことは、それだけか?」





『…ッはっ、はッ……っひゅーー……






……う……ん、っ』









……もう、死んでもいいや。









キルアは冷たい目で私を見下しながら、手を魔手に変形させて私の心臓の位置に爪先を立てた。









『……ごめん、あと…一つだけ』



キルア「………」









私はキルアの魔手を手で包み、私の胸元にキルアの掌を当てた。









『……はは……っ、…キルアの手、あったかい……』




キルア「……ホント…気色悪いよ、アンタ」




『……………うん…ごめんね…へへ







………ん







もう、……いいよ』








私が手を離すと、すぐに爪先を立て直すキルア。







それは、しっかりと私の心臓を捉えている。








私が目を瞑ると、頭の中にキルア達との思い出が走馬灯のように流れてきた。









…というか、走馬灯なんて言葉初めて使ったな




こんなに鮮明に覚えてるんだ……すごっ









キルア「………なん、だ…?」




『……?』









突然キルアが喋り出したので、私は目を開いてキルアを見た。

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しゃーぺん@彩(プロフ) - クリームさん» コメントありがとうございます。容姿はハンターハンターのリストに似ていますね!それと服装は黒で、柄などはご想像にお任せします! (2022年7月4日 8時) (レス) id: c7c6595a55 (このIDを非表示/違反報告)
クリーム - 質問なのですが、ルブゥはどういう姿で、どのような服装なのですか?夜にすいません…… (2022年7月3日 22時) (レス) @page15 id: d88b7e4142 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - さよさよさん» まさかオリキャラを好んで頂けるとは…!嬉しいです😊ありがとうございます! (2022年7月3日 20時) (レス) id: c7c6595a55 (このIDを非表示/違反報告)
さよさよ - 狂気染みたルブゥ大好きです! (2022年7月3日 14時) (レス) @page8 id: d88b7e4142 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーぺん@彩(プロフ) - Lunaさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 29f36bfc35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃーぺん@彩 | 作成日時:2019年8月8日 2時

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