【実況者】真逆組でも付き合いたい！【キヨ】 (ページ4)

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おわっ…思ったより人がたくさんいるぅ…

私、Aは人混みが大の苦手なのだ。

無意識に、ぎゅっ、とキヨの手を握る力が強まる。

「んっ⁉………ああ、Aって人混み苦手だったっけ」

『う、うん…昔のトラウマがまだちょっとね』

「…そっか

あ、俺たちの番来たぞ！！行こ！！」

何かを察してくれたのか、さっきの話題が無かったかのように笑顔で接してくれる。

こういう所も含めて、全部

『…大好き』

「うぇっ⁉⁉」

『ははっ、また照れてやんのw』

「うるせぇ！！からかうなバカ！

ほら、行くぞ」

私の手を引っ張るキヨ。

……ていうか、今までずっと手繋いでたんだ⁉

そう思うとなんだか照れくさくなって、顔に熱が集まってきているのが分かった。

手を繋ぐだけなのに、こんなにも緊張するなんて思いもしなかったなぁ…

そう思いながら、私は自分の顔を片方の手で仰いだ。

.

.

.

『………っ』

「………」

気まずい…

終盤の方の、少し激しいラブシーン。

愛をしっかりと確かめ合うようにキスをしたり、まぁ、キヨならこう言うだろう。

「……えっろ」

うん、言うと思った。

私は手で視界を遮るばかりであまり見れないというのに、こいつときたら、平然と映像を見続けている。

よ、よし、寝よう、うんそうしよう！

これ以上は本当に見ていられないと判断した私は、目を瞑り眠りに入る。

レトやんごめん、折角くれたのに。

……あ、いいの？ありがとう！((←

ぺちっ

『いでっ！？』

ハッ、と気づいた時にはもう遅く、周りの視線が痛い程に突き刺さってくる。

『す、すみません！』

と、席から立ちお辞儀をする。

「くく、ふ、」

キヨも謝れよ、この下ネタ王が

『何すんのさ…！！(コソッ』

「Aがこういうの見たくなくて寝ようとしてるんだったら、少し意地悪してやろうかな～って(ニコッ」

『殴りたい、この笑顔』←

こうして、私達の初デートは幕を閉じたのであった。