【実況者】真逆組でも付き合いたい！【キヨ】 (ページ1)

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初デートページ1

私達が付き合い始めて２ヶ月。

………２ヶ月だよ？

なのに……

『手すら繋げてないって！！！

おかしくない！？！？』

もちろん、私から手を繋ごうとしたことは何回もあったんだよ？

でもやっぱり、恥ずかしい。

『手は繋ぎたいんだよなぁ…

でも、キヨはなんて言うか……』

もしかしたら、私の手が触れただけで「あ"！？」とか「触んな！」とか言って突然北のヤンキー出てくるかもしれないし……

それとも…照れてくれるのかな。

『………ぐへへへ…』

………ハッ！！いけないいけない、もう少しで妄想の世界に引きこもるところだった。

ピーンポーン

『ピッ⁉⁉⁉』((←

そろそろインターホンが鳴るたびに奇声あげるのやめて欲しいよね。私もそう思う。

ガチャ、と扉を開けると見慣れた顔が。

『…レトやんッッッ‼⁉⁉』

「お、おん？どしたん…」

いやどしたんはこっちの台詞や。

『いや、既にモブと化していたレトやんの久し振りの登場に驚きを隠せなかった』←

「失礼やな」

ビシッとレトやんのツッコミが決まる。

『で、そっちこそどしたん』

と問うと、レトやんは何かを思い出したような顔をして「はい、これ」とあるものを私に差し出した。

『……映画チケット…？』

「そ！

……お二人さん、進展ないんやろ？((コソッ」

うざいから取り敢えず殴った。(軽め)

『……あるよ‼⁉』

「ほぉ～、どこまでいっとん？」

『え、ええっとぉ…

ソファに座った時の距離が10cmほど狭まったし？

くろくまアイス2人で食べたし？

キ、キ、キス……も』

「…甘い甘い甘ーーーーい！！！そんなの甘すぎる！！

ということで、これをAに授けよう！」

と、映画チケット2枚分を押し付けてくる。

『………ありがとうございまーす』

悔しいが、正直言って私はキヨとデートがしたい。

なんも進展がない私達にとって、これは年に一度のチャンスだと思う。

『よぉし…！絶対にキヨと初デートしてやる！！』

「その意気や！」

(ていうか、何で私に渡したの？)

(キヨくんああ見えて鈍感だからな。1人で観に行く可能性大だから)

(あぁ、納得)