【あんスタ】私の方が可愛いのに。

その10 眩しいのに ページ12

『…月......永...先輩...』

「…ドブカス?」


優しい声。

夢の中みたいにぽかぽかしてあったかい声。


「ドブカスが泣いてるなんて珍しいな〜」


この言葉だけ、読むとデリカシーのないヤツに見えるけど


子供をあやすようにトントンと背中を叩いてくれる


本当に月永先輩は昔から変わらない


『…聞いてくれますか...?』


「…おう！」


『…き、聞いても怒ったりしないでくださいね！？』


「それは、わかんないな！...
　でも、話してみろ！聞いてやるぞ！」


『…私は頑張ったの...
でも、お姉ちゃんよりも誉められることはなくって
　いっぱい我慢しても、お姉ちゃんのほうが
　我慢してるって...』


『月永先輩は、お姉ちゃんのこと好き?』


「あぁ！好きだぞ！！でもドブカスのことも好きだぞ！」


『…そういうのいらないです...』


曖昧なんて嫌。

断言できるくらいに私を愛してほしい

どっぷり依存して、私なしじゃ生きていけないくらいに


嫉妬深い悪魔

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