7話 レッスン室 ページ8
胡珀side
「ARIA…そらる…。」
間違いない。すらりとしたモデル体型の高い身長に長い髪に入っている赤色のメッシュ。
after the rainとして今は活動している、そらる。
本名、一ノ瀬 彼方。
「…胡珀、なんでここに…?」
彼の深い青い目が私をとらえる。
ARIAも目を丸くして驚いていた。
「また…戻ってくる気に?」
「違うよ。まぁかくかくしかじかでしばらくここでお世話になるから。」
なんてもう一回説明すると隣の部屋から、がちゃと扉が開いた。
「そらるさぁ……、あれ、」
「まふ、久しぶり。」
出てきたのは、after the rainとしてそらると一緒に活動している、まふまふ。本名、相川 真冬。
「え、ゆめ…?あれ?」
「混乱してる…w
違うよ。現実現実。ちょいとあってね。」
「戻るの⁈
戻るよね?ねぇ!」
純粋なキラキラと光る瞳から目をそらし、先ほどとまた同じ説明をすると、そらるのほうに泣きついていってしまった。
まふをなだめながらそらるが言う。
「でもよく化けられたね。髪の毛の色も変えて、目の色も変えて、化粧でごまかしてるし…。声だって違う。その声で喋るの辛いでしょ?」
一つ一つを的確に当てられ、体ごとそらるから逸らした。
「まぁ、図星?」
ARIAがにっこりと笑う。
それが私には悪魔の笑みに見えますよ…。
「仕方ないじゃん。
まだガチ恋勢がうじゃうじゃいるんだもん…。
元の姿じゃろくに外も出れないよ。」
「まぁ、そりゃそうね。」
「それでもいろいろできるからいいよ。
アイドルヲタできるし〜。」
ARIAは私を見て変わってないわねぇ、と肩をすくめた。
「ねぇ!
何のためにここに来たと思ってるの?踊ろうよー!」
「あ、96ちゃんのこと置いてけぼりにしてた。」
「おい!」
その後私は、されるがままに音楽をかけられて一緒に踊らされた。
楽したかったけれども、強引すぎるんじゃないか…。
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朧月天音(プロフ) - ねねさん» ありがとうございます!これからもがんばりますね。 (2021年2月1日 23時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 朧月天音さん» いえいえ!この作品とても面白くて大好きです!これからも応援してます! (2021年2月1日 22時) (レス) id: 49c6cbab24 (このIDを非表示/違反報告)
朧月天音(プロフ) - ねねさん» わわ、その通りです!速攻で直しました。ありがとうございます。 (2021年2月1日 22時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 失礼だったらごめんなさい28話のところ体温28度じゃなくて38だと思います。 (2021年2月1日 22時) (レス) id: 49c6cbab24 (このIDを非表示/違反報告)
朧月天音(プロフ) - 猫築かなめさん» わぁぁ!好きです((唐突すぎるわ。 ありがとうございます!うらたさんはですねぇ…次の次くらいに登場します!読んでくださりありがとうございます。本当に! (2021年1月23日 21時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 天音 | 作成日時:2020年7月25日 21時