28話 熱 ページ30
胡珀side
「志麻さんの分は、志麻さん夕飯食べないと思うので食べてもいいですよ。」
すると、坂田さんは目を輝かせて志麻さんのおかずが入ったお皿に手を伸ばした。
その手をうらたさんがはたき落とす。
「待て待て坂田ぁ！」
「ライブ近いやろ。太るで？」
センラさんのその言葉を聞いて坂田さんは、しゅん、としてしまった。
そんな会話を背中で聴きながら私は志麻さんの部屋へと向かった。
志麻さんの部屋に入るのにロックしてあることに気づいて、一瞬戸惑ったけど、一緒にゲームをしていた時にパスワードを聞いたんだった。良かった。
ノックを３回して、声を掛ける。
すると、声が返ってきて、入っていいと見なして入った。
「失礼します…。」
ゲームが好きなことが伝わってくるような部屋。
棚には攻略本、キャラクターフィギュアなど。
ベッドに横たわる志麻さんは少し苦しそうだった。
「ど、うした…ん？」
「夕飯食べますか？
一応おかゆは作ってきたんですけど…。
あ、それと体温測ってくださいね。」
私が持ってきた体温計を受け取って志麻さんは測り始めた。
今時の体温計は優秀なようで、すぐに結果が出た。
志麻さんから受け取った体温計の温度を見ると…。
「うわ、38℃…。
他には何かありますか？喉痛い、とか。」
「あたま、いたい。」
志麻さんはそう言いつつ、半身起き上がり、私が持ってきた水をのんだ。
「座って。」
志麻さんがベッドにぽんぽんと手を置く。
従わない大きい理由も無かったので言葉に従った。
志麻さんの顔見ると…。
「(待って、顔近い。)」
確かにゲームをやっている時は体が近くなるけど、顔を合わせることがないからそこまで緊張しなかった。
今は…顔を合わせてるし、普段とは違う顔が赤い志麻さんは破壊力が強すぎる。
こう見えて私は「ピュレーズ」の大ファンだし、浦島坂田船はピュレーズの中でも、3位以内には入るくらいの好きなグループ。
所謂私はマネージャー以前にファンなのだ。
「胡珀の髪の毛、綺麗やな。」
志麻さんは私の髪の毛を掬って撫でた。
髪の毛には充分に気をつかっているから、褒めてもらって純粋に嬉しかった。
「ありがとうございます。」
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朧月天音(プロフ) - ねねさん» ありがとうございます！これからもがんばりますね。 (2021年2月1日 23時) (
レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 朧月天音さん» いえいえ！この作品とても面白くて大好きです！これからも応援してます！ (2021年2月1日 22時) (レス) id: 49c6cbab24 (このIDを非表示/違反報告)
朧月天音(プロフ) - ねねさん» わわ、その通りです！速攻で直しました。ありがとうございます。 (2021年2月1日 22時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 失礼だったらごめんなさい28話のところ体温28度じゃなくて38だと思います。 (2021年2月1日 22時) (レス) id: 49c6cbab24 (このIDを非表示/違反報告)
朧月天音(プロフ) - 猫築かなめさん» わぁぁ！好きです((唐突すぎるわ。 ありがとうございます！うらたさんはですねぇ…次の次くらいに登場します！読んでくださりありがとうございます。本当に！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2020年7月25日 21時
