27話 夕飯 ページ29
胡珀side
『ごちそうさま』
手を合わせて、夕飯を終わらせる。
栄香、96月、After the Rainはご飯を食べ終えるとまたすぐに、ライブの打ち合わせへと行ってしまった。
時計を確認すれば、もうすぐで浦島坂田船が帰ってくる時間。
食材を温め直し、皿に盛り付けて彼ら帰ってくるのを待つ。
詳しくは良く知らないが、最近は深夜までやっている。皆は、寝る暇も無いはずなのに勉強もきちんとこなしている。
「すごいよね…。アイドルって」
ソファで伸びをすると、玄関のほうの扉が開くような音がした。
他のみんなはさっき出て行ったから…きっと、浦島坂田船だ。
……でもちょっと早くない？
もうちょっと遅いはずなのに。
玄関に近づくと、人影があった。
「お疲れ様です。志麻さん。」
「…ん。」
志麻さんはそっけない返事をした。
相変わらず私には…あんまり慣れてくれてないのかな。
そして気になったのは、他の3人が帰ってこないこと。
「志麻さん。うらたさん達は…？」
私が聞いたその瞬間、私の視界から志麻さんがいなくなった。
いや、違う。
その場に崩れ落ちた。
「し、志麻さん⁉」
私もすぐにその場にしゃがみ込み、志麻さんの顔を見る。
辛うじて、志麻さんには意識があって、私と目が合った。でも、辛そう。
「志麻さん、少し失礼しますね。」
志麻さんの額に手を当て、その後に自分の額に触れる。
熱い。確実に熱。きっと、いろいろ夜中まで毎日大変そうだったから無理が祟ったのかも。
「大丈夫ですか…？部屋に行けます？」
一応聞いておく。
すると、また玄関の扉が開いて残りの3人が入ってきた。
「は？まーしぃ大丈夫か⁉」
その後、志麻さんはセンラさんの助けを借り、部屋へと戻った。
志麻さんが1人で帰ってきた理由は、途中から体調が悪くなったといわれ、3人は先に帰ってていいと言って、志麻さんは1人で帰ったらしい。
といっても、もう終わる時間だったらしく、早めに出ていっただけ。
うらたさん達が、すぐに帰ってきたのはそういう理由だった。
「志麻さんの分の夕飯…どうしよう。」
体調が悪く、熱を出している志麻さんに、いつものメニューは身体に合わない。
「おかゆ…作るか？」
よし、作ろう。あとどこかに氷枕もしまってあったはずだし…。
そして、おかゆ、氷枕、などなどいろんなものを準備して、志麻さんの部屋へ行こうとすると、他の3人の方々は食べ終わるところだった。
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朧月天音(プロフ) - ねねさん» ありがとうございます！これからもがんばりますね。 (2021年2月1日 23時) (
レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 朧月天音さん» いえいえ！この作品とても面白くて大好きです！これからも応援してます！ (2021年2月1日 22時) (レス) id: 49c6cbab24 (このIDを非表示/違反報告)
朧月天音(プロフ) - ねねさん» わわ、その通りです！速攻で直しました。ありがとうございます。 (2021年2月1日 22時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ねね(プロフ) - 失礼だったらごめんなさい28話のところ体温28度じゃなくて38だと思います。 (2021年2月1日 22時) (レス) id: 49c6cbab24 (このIDを非表示/違反報告)
朧月天音(プロフ) - 猫築かなめさん» わぁぁ！好きです((唐突すぎるわ。 ありがとうございます！うらたさんはですねぇ…次の次くらいに登場します！読んでくださりありがとうございます。本当に！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2020年7月25日 21時
