私、人気アイドルのマネージャー始めました。

16話　説得 ページ17

『お願い。もう私の事なんて忘れて。
幸せになってよ。』



なんで？なんで…。忘れないよ。忘れるわけがない。









『私、もう胡珀が苦しんでいるところを見るのは、飽きちゃったし…。

私もつらいよ。』



それでも！
私は、…亜季(あき)にした罪は消えないと思ってる…。









『良いの。…またのステージに戻ってよ。
そして私の世界に来たときに、たくさんそれのことを教えて欲しい。』


でも…









『そうやっていつまで私の遺言を達成しないつもり？
いつまでも自分から逃げないでよ…。
私の大好きな胡珀に戻って。
どんなに辛い時も、苦しい時も、胡珀は誰よりも1番頑張ってたじゃん…。
私はずっとそばで見てたよ。』


亜季…。









『大丈夫。胡珀なら。
みんなも待ってくれてるよ。栄香も。
ファンの皆も。』



プレイガールズプリンセスは3人揃ってプレイガールズプリンセスでしょ？
私…亜季がいないところは嫌だよ…。



『…胡珀もう逃げないで…。
私の分も埋めて欲しい。
またあのアイドル界に旋風を撒き起こしてよ。

私たちが大好きで大好きでたまらなかったあの場所(ステージ)に…戻って…。

私の分も生きて…私の分もファンのみんなと楽しいことをたくさんして…私の分も知らない世界を見てきてよ…





もしかして…小さい頃の約束、忘れちゃった？』



…忘れてない…！
忘れるはずがないよ…






『もうお別れ…。
バイバイ胡珀』







待って！まだ話したいことが！




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「魔法と怪盗は甘くて酸っぱくて苦い 【snr】」
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