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拘束 中原中也(後編) ページ3

体が重い
何かに押さえ付けられてるように縛られているように。
目を開いて恐る恐る当たりを見回す。
誰も居ない、



「ここから出ないと」



スカートに何枚か札が入っていたはずだから、だけど



「なにも、ない」



どうして・・・?声にだすことはしないけれど、だって、あの札は私以外が触れ、私から数メートルでも離れたなら拒絶反応を起こして呪いが発動する仕組みで

なんで、なんで、なんで・・・!




「あぁ、起きたか」



がちゃっと扉が開き、立っていたのは意識を失う前に見た男



「なか、は、らさ、ん?ココ」



声が震えるなぜかわからない。
わからないのに、

目の前に居る彼が異様に怖い

私の問いに彼は私が寝かされていたベッドに近づくと膝を下り私に目線を合わせ優しく微笑んだ



「俺と手前の家だ」
「・・・え・・・?」
「それにしても、手前は賢いなァ、手前のスカートに入ってた札、部下に処理させたら全員死んじまった、まぁ気にすンな、どうせ手前に触れた時点で消す予定だったんだ」
「ーーーーっ!」



息をのむ。
死んだ?あの札で。
そんな、だって、呪いは行くけど死ぬような呪いじゃない

ーーーー私が、その部下達を・・・

動揺して呼吸が乱れる、苦しくて苦しくて仕方がない、涙で視界が歪む




「気にくわねぇな」
「、っあ・・。」



首筋に痛みが走った、その瞬間に、私の意識は闇に消える



ーーーーーーー


ドサッとベットに倒れるAを見下ろし舌打ちをした。
死んだ奴らのことなざ気にする事ねぇのに。
やっぱりAは優しい

ベットに散らばる見事な黒髪を一束掬い上げ接吻しながら笑う

その優しさがいつか自分だけに向けばいい、いいや、向けさせる
時間はたっぷりとあるんだから。



「好きだA」



いまだ彼女に言えていない言葉を呟き頭を撫でた



彼女が彼の本性に、本質に気づく日は、来るのだろうか

増愛 *太宰治 ※R15(?)→←拘束 中原中也(前編)



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霜月白雨@ヤンデレ(プロフ) - これってフラグ立てたほうがいいですよ。あと、孕めばいいとかキャラヘイトです。 (2017年8月13日 16時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
くるり(プロフ) - もしよければ綾辻行人のヤンデレがみたいですよろしくお願いします (2017年5月23日 23時) (レス) id: 25ebce1681 (このIDを非表示/違反報告)
楓歌@兎 - 心臓を撃ち抜かれた (2017年4月6日 1時) (レス) id: c345bfe63e (このIDを非表示/違反報告)
にこにー - みんな、サイコー!大好きです! (2016年12月9日 23時) (レス) id: e742db83de (このIDを非表示/違反報告)
詩織(サブアカ)(プロフ) - 文豪のヤンデレ意外と萌える♪ (2016年10月18日 21時) (レス) id: de4c5f7079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋の月に上る龍(ころころ変わる名前) | 作成日時:2016年7月21日 9時

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