無口少女のエゴイズム【ブルーロック】

別人？ ページ7

貴方side

あれから3日ほど経ち、ブルーロック内のことも暗記し、仕事(雑用)にも慣れてきた。どうやら今日、というか今、強化指定選手というのがやってきていて、これから選考を行うらしい。

アンリ「Aちゃん」

『はい』

アンリさんに名前を呼ばれた。手首をクイクイッとさせている。着いてこい。という意味だろう。アンリさんについて行くと程なくして、ある部屋についた

アンリ「ここはね、モニター室だよ。ここで選手達をモニタリングするんだ。」

そう言われ画面に目を向けると確かに、いくつかの画面にそれぞれの部屋が写っているようだった。絵心さんは椅子に座っている。

(なんか、私まで…緊張)

暫くすると、絵心さんが話し始めた。


絵心さんが話終わると少しの間を空けて''オニごっこ''が始まった。

ふと、[チームZ]の画面に目をやるとイガグリ頭の少年、五十嵐栗夢が''オニ''となっているようだった。

(テレビで見た事あるような顔が…)

吉良涼介。スポーツニュースでこの前紹介されていた青年だ。パッと見穏やかで心優しそうである。

(でも…そーゆーやつに限って…)



他の画面に目を向けても、何処も物凄い戦い(？)をしていて目が離せない。


するとその時

ｺﾞｼｬｯ!!!

『?!』ﾋﾞｸｯ


？「へぐっ?!」

(あの子確か、参考資料に………)

アンリさんに貰った参考資料にはチームZ初め、様々な選手情報が乗っている
［蜂楽 廻］

武器は''身体能力の高さ''、''パス技術''





そして何より
''驚愕のドリブル力''


(ドリブルとかあんまし、よくわかんないｹﾄﾞ〜…)


さっきの音の正体は間違いなくこの蜂楽 廻の＜蹴り＞によるものだろう。

アンリ「痛そ〜……」

(たしかに〜)←

なんて考えているあいだにも、國神 錬介、潔 世一へはと''オニ''が回っていた。


絵心「さあ………残り1分…どうする＜潔 世一＞」

『…………』

そんなこんなしている間に、イガグリ頭ｸﾝが怪我をしたようだ。潔は、イガグリ頭ｸﾝにじりじりと詰め寄っていく。


『残り………20…秒』ﾎﾞｿｯ


(違う……)


狙うなら………狙うのなら…



15秒が経過すると潔が突然、方向を変えた。ターゲットをチェンジするようだった。

(いい………それが…)

『！』

画面に写った潔の瞳は、







先程とは打って変わっていた。












まるで別人みたいに。



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
やっと本編入れました〜！

共鳴と脱落→←合格、案外、雑用

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す