普通のお兄ちゃんかと思えば裏では殺し屋でした。 (ページ13)

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頑張ったページ13

ジェルside

蛍の事がどうしても気になった俺はターゲットの家にきた。

中に入ると廊下は泥で汚れていて寝室のドアだけ開いていた。あそこか。

寝室に入ると、血しぶきがとんだ。

何か踏んだ感覚がして下を見ると裸の血まみれの男がいた。

あまりに残虐な殺し方に目をひそめた

グサッグサッグサッグサッ
何の音や…？

奥へ進むと、何回も何回も蛍が泣きながら女の体にナイフをつきたてていた。

「蛍！！」
名前を呼んでも、目を見開いて刺すのをやめない。その瞳は琥珀色に染まっていた。目は涙で溢れていた。

刺す度に血しぶきが蛍の体にかかる
泣きながら母親を刺す蛍を見ている事ができなくて、蛍の手からナイフをとり、思いきり抱き締めた。

「蛍…！」ずっと抱き締めていたら蛍の体重がかかり、嗚咽が聞こえてきた。『ごめんなさっ…いごめん…なさいごめっ…んなさっい』「大丈夫や俺がついとる。よう頑張った。帰ろか蛍。」

蛍に自分の上着をかけ、おんぶして家まで帰った。

家に帰ると、皆が出てきた。
蛍を下ろすと、なーくんが蛍を抱きしめた。そうすると蛍はまた泣き出し、皆も蛍を抱きしめた。

しばらくすると蛍は泣きつかれて寝てしまった。

よう、頑張ったな。蛍。