人魚姫

人魚姫０１　横尾さんサイド ページ3

最近よくみる夢がある
「また、これか…」横
その夢は、とてもきれいな海の中で
人魚となって泳いでいる夢
きっと、その夢は自分が人魚姫になった夢なんだと思う
じゃあ、王子様はとゆうと
顔が全く見えない
全く見えないけど、とっても笑顔がステキな人
それだけは、いつもわかる
俺は、人魚姫(人間バージョン)となってその人とデートしたり、遊んだりして
毎日を楽しんでいて
でも、ある時
その人には恋人が出来た
一目惚れだったらしいけど、片想いだった俺にとっては
邪魔ものだった
でも…それでも、王子様が幸せならいいやって思って
二人を祝福した
ある日…俺は他の人魚たちに言われた
もう少しで、あなたは泡になってしまうから
その剣で王子様を殺しなさいって
俺は、とても悩んだ
死にたくない
けど、王子様を殺したくない
……俺の中では、そのどちらかしか選べなかった
そして、俺が泡になってしまう日……王子様の結婚式の日の夜
これがラストチャンスよ！と、ほかの人魚たちにそそのかされて
俺は、王子様の寝室に忍び込んだ
するとそこには
とっても幸せそうに寝ている二人の姿があって…
…俺は、それを見て泣いた
泣いて泣いて泣きまくって
剣を落とした
すると、二人は目を覚ましてしまったようで
王子様は俺を睨んだ
何をするんだって、やめろって
でも、俺は死にたくなくて
剣を持ち直して王子様に走りかかった―――――――――――
ってところで、いつも目が覚める
だから俺が、王子様を殺さなかったから泡になって消えたのか
それとも、王子様を殺して生き延びたのかは
今でもわからない
でも、一つだけわかるとしたら……
自分が泣いていたとゆう事
そして…
どうしようもなく…王子様を愛していたとゆう事…
その二つしか…わからなかった―――――――――――

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