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◇
千冬と付き合いはじめた数日後のこと。彼らは突然現れた。
「Aって子、いる？」
授業中、英語担当の教師の声が聞こえていた空間に突然割り込んできた声に、全員の視線が開かれたドアに向けられた。
教科書の英単語にマーカーを引いていたAは自分の名前を呼ばれてパッと顔を上げると、そこには鮮やかな金色の髪を持った少年が2人立っていた。
見たところ中学生だろうか。学ランを肩に掛けたまま手をズボンのポケットに入れたまま返答を待っている。
「ねぇ、Aって子がいるか聞いてんだけど」
誰も答えないことから少年がもう一度尋ねると、少年に向けられていた視線が今度は一斉にAへと向けられた。
大勢の視線を受けたAがびくっと肩を揺らすと、少年は表情を変えることなく足を動かし、Aの机のそばまで歩くと、オレンジ色のマーカーペンを持っていたAの右手を掴んだ。
「あんたがA？」
『うん、そうだけど……君は？』
「俺、佐野万次郎。Aってタケミっちの姉ちゃんなんだろ？ じゃあオレの姉ちゃんってことじゃん。俺のことはマイキーって呼んでよ」
『タケミっち……ってことは、武道の知り合い？』
「そ！ タケミっちのダチ。あ、ちなみにあっちいんのがケンチンね。ね、Aどっか遊びに行こうよ」
佐野万次郎ことマイキーに紹介されたケンチンという少年はAの視線に小さく手を挙げて笑みを返す。
『今は授業中だから後じゃダメ？』
「えー、今からがいい。ほら行こ行こ」
『わっ……』
腕を強い力で引かれAはバランスを崩しながら立ち上がる。
Aが連れて行かれそうだというのに、教師も生徒たちも動くことができない。Aの腕を引いているのが【東京卍會】の総長、佐野万次郎だと知った今、恐怖から俯くことしかできずにいた。
ただ、ある1人を除いて。
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ここ(プロフ) - 心花さん» コメントありがとうございます^_^ドキドキしていただけて嬉しいですっ。前作よりも甘さ増し増しになりますのでどうぞご注意ください(≧∀≦) (2021年12月20日 15時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
心花(プロフ) - おっふです。めっちゃドキドキする 自分も緊張でどうにかなりそうになるw (2021年12月19日 21時) (レス) @page3 id: b923438558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年12月18日 23時
