25 ページ27
◇
4時間目の体育の授業が終わって教室に戻っていた途中、見上げた空は青色ではなく灰色に変わっていた。
『雨が降るかもしれないね』
「帰るまで持ってほしいけど、これは難しいかもね。A、あんた折り畳み持ってたわよね？」
『うん。優希ちゃんは？ ないなら小さいけど一緒に入ろう？』
「せっかくだけど、大丈夫よ。あたしは部活のミーティングあるから誰かに入れてもらうわ」
『ん、わかった』
更衣室に戻って体操服から制服に着替える。
お昼休みが終わってもまだ雨は降らない。
洗濯物が濡れちゃうから帰るまでは降らないでほしいな。
そんなことを思いながら残りの授業を受けていた。
『あ、降ってきた』
全ての授業が終わって掃除をしていると灰色の空から小粒の雨が落ちていた。
HRが終わる頃には雨足は強まり、土砂降りに。
これは洗濯物はもう諦めよう、そう思っていると窓の外を見ていた優希ちゃんが外を指さした。
「ねえ、A。もしかしてあそこにいるのって、例の子じゃない？」
『例の子？』
優希ちゃんに言われて窓の外を見る。
私は自分の目を疑った。
校門のところに見える鮮やかな金色。
雨が降っているのに、傘もささずにいるあの人は
『千冬くんっ』
私は鞄を掴むと教室を飛び出した。
▶
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1414人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミニチョコ - 続編楽しみにしています。頑張って下さい！ (2021年11月3日 16時) (
レス) @page36 id: d7cfa57fb6 (このIDを非表示/違反報告)
千冬推し - あぁーヤバいめちゃくちゃキゥンキュンしたしかも私千冬推しだからめっちゃこの作品すき。めちゃくちゃ続きがみたい! (2021年10月27日 22時) (レス) @page35 id: 6e26b204b5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころもち - なんと〜(ʘᗩʘ’)続きが〜〜〜！！気になりすぎます〜！！！！！ (2021年10月22日 7時) (レス) @page35 id: dbb9ff8084 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ - 続きを下さーいぃぃぃぃぃぃ！！！！ (2021年10月19日 23時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)
まいう〜！ - き咲ィィィィィィィィィィィィィィィ!!!! (2021年10月13日 19時) (レス) @page35 id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2021年8月20日 13時
