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◇
不良たちの怒声を背中に受けながら私はひたすら走った。
この商店街はよく来るから抜け道を知ってる。
いつも通うスーパーの横から入った狭い路地裏を走る。
男の子の手を引いてなんとか不良たちを撒くことに成功した。
『はあっ、はあ……っ。ここ、まで来れば大丈夫、かな』
「あ、あのっ！ 助けてくれてありがとうございましたっ」
『怪我は？ 何も取られてない？』
「大丈夫ですっ。お姉さんのおかげです」
『良かった……。この道を真っ直ぐ行ったら駅のある大通りに出るよ。交番もあるし、あの人たちも手を出してこないと思うから今のうちに行って』
「本当にありがとうございましたっ」
何度も頭を下げて大通りに走っていく男の子の背中にホッと胸を撫で下ろした。
助けてあげられて本当に良かった。
私も不良たちに見つからないように今のうちに……
「おい女ァ、どこだ！！」
「出てこいやっ！」
『っ……！！』
私を探す不良の声に、出て行こうとした建物の陰にもう一度身を潜めた。
呼吸が浅く、心臓が激しく鼓動する。
見つかったらまずい、それだけはわかる。
物音を立てないようにゆっくりと後退りながら、室外機の隣にしゃがみ込んだ。
お願い、私に気づかずに通り過ぎて……っ。
神様に祈るように手を組み、ぎゅっと目を閉じて不良たちが遠ざかるのを祈った。
「こっちの方怪しくないか？」
「そうだな、行ってみようぜ」
こっちに向かってくる声と足音。
そのまま来られたら、見つかっちゃうっ……。
『(千冬くんっ……)』
見つかるっ、そう思った時。
私は心の中で千冬くんの名前を呼んだ。
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ミニチョコ - 続編楽しみにしています。頑張って下さい！ (2021年11月3日 16時) (
レス) @page36 id: d7cfa57fb6 (このIDを非表示/違反報告)
千冬推し - あぁーヤバいめちゃくちゃキゥンキュンしたしかも私千冬推しだからめっちゃこの作品すき。めちゃくちゃ続きがみたい! (2021年10月27日 22時) (レス) @page35 id: 6e26b204b5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころもち - なんと〜(ʘᗩʘ’)続きが〜〜〜！！気になりすぎます〜！！！！！ (2021年10月22日 7時) (レス) @page35 id: dbb9ff8084 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ - 続きを下さーいぃぃぃぃぃぃ！！！！ (2021年10月19日 23時) (レス) id: 1e13ba2df3 (このIDを非表示/違反報告)
まいう〜！ - き咲ィィィィィィィィィィィィィィィ!!!! (2021年10月13日 19時) (レス) @page35 id: c62e9bede7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2021年8月20日 13時
