私はお隣さんに恋をした3【下野紘】

101 ページ2

仕事も終わり社内から出る



今日のロケは特に困ったことはなかった



個人的に困ったのはカメラが回ってないときに達兄とともくんが私のところに来たことぐらい



私のところに来た時の女性社員の目は怖かったな


2人とも大人気声優だということを自覚してほしいものだ



エントランスを出て自動ドアを潜ると冷たい風が私を叩く




下「よっ」


声がした方を見ると壁に紘くんが寄りかかってた



貴「あ、どうしたの？」


下「話したいことがあって…」



そして歩き出す



下「変わってないねAは」


貴「そうかなー？紘くんはちょっと痩せたかも」



もしかして私が理由？


下「あ、なんか思いつめた顔したけど思いつめないで」


貴「………うん」



なんとなく下を向いて歩いてしまう



下「A」



名前を呼ばれ反射的に顔を上げる


すると紘くんは前にいた



下「A聞いてくれる？」


貴「ん？」


下「もう一度俺とやり直してほしい」



そして抱きしめられる



下「返事は今じゃなくていいから、よく考えてほしい」


貴「やだ」


下「え？」


貴「考えなくても答え出てるもん…………紘くんが好きって」


下「今度こそ幸せにするから」


貴「うん、幸せにしてね」


そう言って2人で笑い合った

102→←100--貴方side--

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す