犬猿の仲は知っている【探偵チームKZ事件ノート】

二話 ページ2

彩side


結城翔吾とは、入学式の時の失礼な発言をしてきた時から一週間、毎日口喧嘩している


だってだって！入学初日に普通こんなこと言う？



『…中学生並の身長してんな。お前。』


『…はぁっ！？』



普通にキレたし、普通に喧嘩した


確かにあんまり身長は伸びなかったけどさぁっ！！


初対面の時に言いますかい！？デリカシーの欠片もないんですか！？


本当にムカつくっ！！早くクラス替えしたい！！


そんな私の、そいつ以外での今までの出来事


勉強を頑張ったおかげで、三谷まではいかなかったけれど、進学Ｃまで上り詰めたの


運動に関しては、走るのと室内運動は結構できる方なんだけど、それ以外は平均スレスレ


中学二年生の秋に、さすがに長くなってきた髪を今はサイドテールにしている



そしてＫＺの皆の話をしよう



二年生の春に忍が秀明に入塾して、翼もこっちに戻ってきた


だけど、皆成績面での頭も良くて、社会的にも頭が良くて…そんな彼らに用意された舞台。それが



『クラブＺ』



私以外のＫＺメンバーがそこに勧誘された


皆は入りたがっていたし、私も応援はしていた。でも、そこに入るとなるれば、今までよりもハードなスケジュールとなる


そして一度、全員で話し合ったのだ


『探偵ＫＺを存続させるか、解散とするか』


皆で長い時間話し合ったのだけれど、最終的には解散もなった


とても辛かったし、それが決定した日の夜はずっと泣いていたけれど、それが賢い選択だったと思う


でも、皆との縁が切れたわけじゃない


今でも、スケジュールが合う日は近況報告として集まるし、探偵ということではなくなっただけ


私たちは今も変わらず、仲間であり続けている


まぁだからこそ、翔吾との関係性は言えないのだけど…


実は忍も編入試験を受けて、開成に行っている


なので、浜田には私しかいないのだが…


だからこそ躊躇なくあいつと、結城と遠慮なく言い合いできるのだ


さすがにあの中の誰かがいたら、多少遠慮している


いや、今でもぶっちゃけ女子の目もあるし遠慮はしているのだが…


…まぁ、それはお互い様ってことで


そして話は変わるが、今は体育の授業をしている


男子はサッカー。女子はバトミントンである。




次の話に続きます

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